【業界動向】
フェイス、ウェブマネーの株式を買収し、電子決済事業に進出
■URL
http://www.faith.co.jp/imagePDF/faith_WebMoney_release030707.pdf (リリース・PDF)
http://www.webmoney.ne.jp/
http://www.ifour.co.jp/
株式会社フェイスは、株式会社ウェブマネーの株式43.9%を取得したことを発表した。これにより同社はウェブマネーの筆頭株主となる。
フェイスは音楽配信技術を主体としたベンチャー企業で、携帯電話の着信メロディやオンラインカラオケサービスなどに関する技術提供やソリューション事業を行なっている。携帯電話向け事業では、現在月間800万人以上のユーザーにサービスを提供している。
WebMoneyはこれまで、株式会社アイフォー代表取締役社長の坂本桂一氏、およびアイフォーが大株主だった。今回はこの両者、およびみずほコーポレート銀行より、計43.9%の株式をフェイスが取得した形となる。取得金額は約3億2,376万円。
フェイスでは、ウェブマネー株式取得の理由として、今後の携帯コンテンツ事業展開において、決済インフラの整備が不可欠となること、携帯電話向けサービスを企画から決済まで一環して提供できることを挙げている。また携帯電話以外のPCやさまざまなプラットフォームで、決済に対応したサービス展開を行なえるほか、ウェブマネーにとっては、フェイスとの協力で携帯電話事業への展開を容易に行なえる面もあるとしている。
なお従来ウェブマネーの筆頭株主だったアイフォー(以下旧アイフォー)は、事業部門を株式会社マスターマインドに6月30日に譲渡。同時にマスターマインドはアイフォーに社名を変更し(以下新アイフォー)、代表取締役社長は豊口晶氏となった。一方、旧アイフォーは、名称を株式会社ラストサマーホールディングと変更。旧アイフォーの社長である坂本氏が代表に就任しているが、整理会社的な意味合いでの設立で、事業清算後は解散する方向という。
新アイフォーでは、これら一連の経緯について、財務力強化とソフトウェアの開発・販売力強化が理由としている。これにより、「筆王」や「Ninja」シリーズなどのコンシューマー向けソフトは引き続きアイフォーの名称で提供され、ユーザーに見える部分は一切変更はないと説明している。
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(2003/7/7)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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