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【ワイヤレスジャパン2003レポート】

モバイルキャスト、道ばたの自動販売機を自動車向けのホットスポットに

■URL
http://www.mobilecast.co.jp/

 カーテレマティクスのオープンプラットフォーム事業を手がけるモバイルキャストは、「ワイヤレスジャパン2003」の展示会場で、自動車向けのホットスポットを開設するための「ブロードバンドITSルーター」を出展した。これをガソリンスタンドなどに設置することで、テレマティクス用のブロードバンド環境となる「ホットエリア」を整備していく考えだ。

 ブロードバンドITSルーターは、ADSLモデムと無線LANルーターが一体化されたもので、会場には自動販売機に埋め込まれたイメージの基盤が展示されていた。同社ではこれをガソリンスタンドや飲食店などのロードサイド店舗のほか、コインパーキングなどに設置していく計画で、2007年までに17万台の設置を目指している。バックボーン回線事業者として、まずはソフトバンクグループのADSLを採用することが決まったという。

ブロードバンドITSルーターの基盤。10万件のロードサイド店舗、320万台の自動販売機が対象マーケットとなる

 ホットエリアサービスを受けるための車載端末は、「MAG(Multimedia Automotive Gateway)」と呼ばれるもので、こちらも基盤を出展。無線LANカードのほか、CDMA2000 1xのデータ通信ユニットも搭載されており、通信環境によって回線が切り替わる仕組みだ。ともに、接続している基地局の場所から車両の位置を特定可能で、将来はモバイルIPv6にも対応する。

 例えば、走行中はCDMA2000 1xで周辺のホットエリア情報を取得し、カーナビでその場所まで誘導。店舗到着後は、より高速な無線LAN経由に切り替わり、最新の地図データなどをネットワーク経由でダウンロードするといったことが可能になる。また、MAGはDSRC(狭域無線通信)によるETCシステムにも対応している。

MAGの基盤。右側に立っている部分が無線LAN通信ユニット、左端にCDMA2000 1xの通信ユニットが見える 100チャンネル以上のテレマティクスラジオ放送受信機能を搭載したカーオーディオも展示

 モバイルキャストは当初、通信回線としてCDMA2000 1xのみを使ったテレマティクス用のプラットフォームを提供する計画だった。しかし、自動車においてもブロードバンドの要求が高まってきたとして、無線LANとの併用方式を取り入れることにした。この点が大手自動車メーカーが展開するテレマティクスサービスとの差別化ポイントだとしており、高速回線を活かしたサービスをこのプラットフォーム上で展開していく。具体的には、「セーフティ&セキュリティ」「エンターテイメント」「ドライバーサポート」の3分野/70チャンネルを提供。当初は、週末にゴルフや三つ星レストランに行くような高級輸入車に乗る層を対象としたコンテンツに注力するという。

 ブロードバンドITSルーターは、年度内にもガソリンスタンドやコインパーキングに先行導入。来年春にもMAGを発売し、サービスを開始する予定だ。すでにカーナビメーカーにも、MAGに対応するための仕様を公開しているという。

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(2003/7/16)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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