【業界動向】
オムロンとモバイルキャストが来春より展開
3大自動車メーカー以外に
テレマティクスサービスをOEM提供
■URL
http://www.mobilecast.co.jp/telematics/
|
「TAS」の試作機。トヨタの「G-BOOK」と同様、移動通信インフラにKDDIのCDMA2000 Ixを利用するが、これは将来的に無線LANなど他の方式にも置き換え可能な仕様となっている |
オムロンとモバイルキャストテレマティクスは22日、テレマティクスの総合ポータル事業で提携したと発表した。車載サーバーから移動通信網、サーバー、課金システムに至る一貫したプラットフォームを構築し、ドライバーサポートやコンテンツ配信などの各種サービスメニューとともに、自動車メーカーやディーラー、カーナビメーカーなどにOEM提供する。
今年に入って日産、トヨタ、ホンダがそれぞれ独自のテレマティクスサービスをスタートさせたばかりだが、これに対して2社の事業は、独立系として日本初のオープンなプラットフォームだという点が特徴。車載機器の核となる車載サーバー「TAS(Telematics Application Server)」を2社で共同開発する一方、操作端末についてはカーナビやカーオーディオ、PDA、ハンズフリー音声デバイスなどの機器メーカーに開発を委ねる。インターフェイス仕様を策定し、各メーカーが必要に応じてTASとの連携機能を取り入れることができるようにする。
まずはカーオーディオ向け開発キットの提供を年明けにも開始、2003年5月にはカーオーディオと連動した「オンデマンドラジオ」サービスを開始する。その後、夏頃をめどにテレマティクスの総合ポータルサービスへ拡大する予定だ。総合ポータルでは、3大メーカーのサービス内容をほぼ網羅するメニューを用意するという。OEM提供を受ける企業は必要に応じて自社ブランドサービスとしてメニューを構成し、顧客に対してテレマティクスサービスが展開できる。
◎関連記事
■オムロン、自動車内をIT化するテレマティックス事業で米Cellportと提携
■日産、テレマティクス搭載のマーチを発表(ケータイWatch)
■ホンダも車載端末向けの新ネットサービスを発表
■トヨタ、情報ネットワークサービス「G-BOOK」に対応した車を発売開始
(2002/10/22)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
|