【業界動向】
Microsoft出身者によるVC、迷惑メール対策のCloudmarkに450万ドルを出資■URL P2P技術を使った迷惑メール遮断サービスを提供している米Cloudmarkは21日、ベンチャーキャピタル(以下VC)のIgnition Partnersから、450万ドルの出資を受けたことを発表した。Ignition PartnersはMicrosoftの元幹部がパートナーとして多数在籍することVC。同社の創立者でマネージングパートナーでもあるBrad Silverberg氏は、Borlandに在籍した後Microsoftに移籍。現在のWindowsに基づくビジネスモデルを構築したことで知られている。 Ignition PartnersがCloudmarkに出資した理由はCloudmarkのビジネスモデルにあり、以下の3点を理由として挙げている。
なおCloudmarkのサービスを利用するためのプラグインは、Microsoft Outlookに対応している。 今回の出資により、Ignition PartnersのパートナーであるCameron Myhrvold氏とMartin Tobias氏がCloudmarkの役員に就任する。Myhrvold氏はMicrosoftの著名な元CTOであるNathan Myhrvold氏の兄弟であり、兄弟で設立した会社がMicrosoftに買収された関係でMicrosoftに入社。MicrosoftのInternet Customer Unit担当副社長を勤めたほか、「Developer Relations Group」に所属しエバンジェリストとして活躍したという。またTobias氏はMicrosoftでの6年の経験のほかに、Loudeye TechnologiesのCEOを4年間勤めている。 一方、Cloudmarkの現CEOであるKarl Jacob氏も、同氏が設立したDimensionX社がMicrosoftに買収された関係で、Microsoftで上記の人々と働いた経験があるという。 ◎関連記事 (2003/7/22) [Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)] |
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