【調査結果】
HTTP圧縮を使用するだけで帯域幅もコストも削減できる~米調査結果
■URL
http://www.port80software.com/surveys/top1000compression/ (英文)
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Port80 Software社のWebサイトでは、任意のURLを入力することで、そのWebサイトでHTTP圧縮が使われているか、また、使った場合にどれくらいの効果が予想されるかなどをチェックできる |
Microsoft Internet Information Server(IIS)向けソフトウェアを開発している米Port80 Software社は23日、ほとんどすべてのブラウザがサポートしているHTTP圧縮機能を使えば帯域幅とコストを大幅に削減できる可能性があるとの調査結果を発表した。
Fortune1000企業の保有するWebサイトを調査したところ、HTTP圧縮機能を使用しているサイトはたった29件に過ぎなかった。もっとも圧縮率が高かった米Lubrizol社のサイトではHTTPの転送速度がおよそ3.2倍になり、帯域幅の68%を節約することができた。
また、HTTP圧縮機能を使用していなかったサイトで、今後もっとも劇的に効果が期待できるサイトは米Intel社で、HTTP圧縮機能を使用すれば転送速度は最大5.5倍になり、82%の帯域幅を節約できる可能性があるという。
これだけデータ量を圧縮することができれば、帯域幅使用料金の請求額を削減でき、利用者への転送速度を向上させられるだけなく、既存の設備でよりたくさんのユーザーの需要を満たすことができるはずだ。
HTTP圧縮機能は、1996年に標準化されたHTTP1.0仕様の中でサポートされており、Internet Explorer 4以上とNetscape 4以上ではこの機能をサポートしている。
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(2003/7/24)
[Reported by 青木大我(taiga@scientist.com)]
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