【サービス】
~Yahoo! BBはモデムと一緒にゲームCDを配布~オンラインゲームポータル「BB Games」がサービス開始
ビー・ビー・サーブは、オンラインゲームポータル「BB Games」を7月25日よりオープンした。オープン当日は東京・有楽町の国際フォーラムでイベント「Online Game Fantasista」が開催され、日本や韓国のメーカー54社のオンラインゲームが集結、一般に公開された。 BB Gamesは、様々なオンラインゲームを1カ所に集結させたポータルサイト。サービス開始時は36社109タイトルのゲームが用意され、そのうち16社38タイトルが無料で利用できる。また、ゲームごとに「ブリッジヘッド」と呼ばれる準公式サイトが提供されるほか、ニュースやレビュー、コラムといったゲーム情報紹介コーナーも充実させていくという。 BB Gamesの登録は無料で、会員には「BB-ID」と呼ばれるIDが発行される。このIDを利用することで、BB Gamesで提供されるすべてのゲームを1つのIDで利用できるほか、オンランゲームの無料体験や先行ベータテストなどにも参加できる仕組み。ゲームの起動時間を基準としたランキングや、ユーザーが利用するゲームを管理できる専用ソフトウェア「BB Games ランチャー」も会員向けに提供される。 さらに他企業と提携したサービスも展開していく。第1弾としてYahoo! BBとパートナーアライアンスを組み、Yahoo! BB会員限定の特典なども提供していく。具体例としては、韓国でオープンから5日目にダウンロード数が100万件を突破したという人気ゲーム「リネージュ2」を日本国内でYahoo! BBユーザー向けに先行配信する。Yahoo! BBユーザー向けのベータテストは10月1日から10月10日までの10日間実施、その後11日より一般ユーザー向けのベータテストを実施するという。 こういったパートナーアライアンスは今後も拡大予定で、ビー・ビー・サーブの孫泰蔵代表取締役社長によれば「PCメーカーのパソコンにバンドルする」といったサービスも検討しているという。ただし、同じ業界で競合が起きることを避けるために、パートナーアライアンスは業種ごと1社程度とする方針だという。Yahoo! BB以外のISPや回線事業者については「アライアンスをしないと断言はできないが、積極的に促進することもないだろう」と述べた。
●Yahoo! BBは路上でゲームのCD-ROMを配布 記者発表会場ではソフトバンクグループの孫正義代表も登場、オンランゲームにおけるYahoo! BBのコンテンツ戦略について説明した。 孫正義氏は、「ブロードバンドで何が変わるか」という点に触れ、「ナローバンドでは無料だったものが、品質の向上、感動の提供などにより、ユーザーが有料でもサービスを利用したいという流れができつつある」と説明。その流れの1つがIP電話やビデオオンデマンドといったサービス、そしてオンラインゲームだと語った。 Yahoo! BBについては「泥臭く、積極的な営業活動」によって「日本で一番ユーザーを獲得した」と自信を示したのち、「これからは安い、速いだけではなく、“おもしろい”サービスを提供していきたい」とコメント。今後はコンテンツビジネスに重きを置いていくことを強調した。 BB Gamesのプロモーションについては、約300万近い会員数を武器として、メールマガジンによる告知や、ネットカフェなどでイベントを実施していくほか、路上でゲームを収録したCD-ROMを配布することも検討していることを明らかにした。路上でYahoo! BBのモデムとセットで、ユーザーの好きなゲーム5タイトルを無償で配布する企画を考えているという。 孫正義氏は、ゲームメーカー側のメリットについても言及。「無料のベータテストが有料になったとたんにユーザー数が激減する」のがゲームメーカーの悩み」だと説明したのち、Yahoo! BBユーザー限定で無料期間を延長、または独占先行配信を行なうことで、有料化でユーザーが激減する流れを抑制する効果が得られると自信を示した。 最後に孫正義氏は、BB Gamesを通じて「ナンバーワンオンラインゲームプロバイダーを目指す」という決意を示したのち、「すべての道は、ブロードバンドに通ず。」というYahoo! BBのキャッチコピーを紹介、説明を締めくくった。
◎関連記事 (2003/7/25) [Reported by 甲斐祐樹] |
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