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マネックス証券とJ.P.モルガン証券会社 東京支店は、株式の新規公開(IPO)に関する業務について相互協力していくことで合意した。
引受業務で協力するほか、具体的にはマネックス証券によるインターネットを通じた新規公開株の個人投資家へのオンライン販売で、J.P.モルガン証券の特定銘柄に関するリサーチ情報が提供される。
マネックス証券の松本大 代表取締役社長は「日本における新しいIPO、e-IPOをJ.P.モルガンとともに提案していく」と述べた。
e-IPOとは、無額面増資などにより新規公開株の流通株式数を増やし、理論株価(表示株価)を下げ、ネット上での個人投資家への販売とリサーチ・ペーパーの供給を推進することだという。松本社長は以前から「単位株制度があるために投資資金が高くなり純粋な一般個人投資家の投資機会が実質的に奪われている」との内容を繰り返してきた。
マネックス証券は本年2月、引受業務を開始することなどを目的に、ヘッジファンドなどに第3者割り当て増資を実施した。実際に引受業務を行なった第1号は、5月30日に東証マザーズに新規公開したバリュークリックジャパン(証券コード:4759)で、同社のリサーチ情報はPDFファイルでWeb上に掲載されているが、作成・業績などを予想したのはマネックス証券調査部となっている。
現在、マネックス証券では7月11日東証マザーズ上場予定のぷらっとホーム(6836)のブックビルディングを受け付けている。同社の目論見書はPDFファイルで掲載されているが、引き受け証券ということもあってリサーチレポートは現在掲載されていない。
なお、マネックス証券は東証マザーズへの新規上場を目指し準備を進めているところ。上場に際しては、流動性を高める方法をとっていくかまえ。
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(2000/6/28)
[Reported by betsui@impress.co.jp]