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NTT西日本の「フレッツ・スポット」、月額800円で7月より提供

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http://www.ntt-west.co.jp/news/0206/020613.html
http://www.ntt-west.co.jp/flets/spot/

 NTT西日本は13日、ホテルや飲食店、駅などのホットスポットにおける無線アクセスサービス「フレッツ・スポット」の提供開始について正式に発表した。既存フレッツサービスの契約者を対象に24日より申し込みの受付を開始し、7月1日より提供を開始する。まずは大阪市内の30カ所からスタートするが、今年度内に2,000カ所に拡大する予定だ。

 フレッツ・スポットでは、「標準プラン」と「高セキュリティプラン」の2つのプランを用意した。いずれも広く普及しているIEEE 802.11bの無線LANシステムによるもので、Wi-Fi認定の無線LANシステムを搭載したノートパソコンから利用できる。異なるのはセキュリティ面で、標準プランではMACアドレスによる端末認証とWEPによる無線通信の暗号化というIEEE 802.11b標準のセキュリティ機能に止まっているのに対して、高セキュリティプランにはIEEE 802.1xによるセキュリティ機能が採用されている。

 具体的には、電子証明書を用いたEAP-TLS(Extensible Authentication Protocol-Transport Layer Security)方式により、認証サーバーとクライアント端末間で相互認証を行なうとともに、無線通信の暗号化についてもユーザーの接続ごとにダイナミックに更新される暗号鍵を利用することでセキュリティの向上を図っている。全ユーザーが同じ暗号鍵を使う仕様のWEPに比べ、無線通信の盗聴やユーザーのなりすましの危険が軽減されるという。

 月額料金は標準プラン、高セキュリティプランともに800円だが、初期費用は標準プランが2,000円なのに対し、高セキュリティプランでは電子証明書発行などにともなう手数料が含まれるため3,000円となる。ただし、高セキュリティプランではOSに実装されているIEEE 802.1x機能を使用するため、当面これを利用できるOSは、IEEE 802.1xを標準でサポートしているWindows XPのみとなる。

 なお、フレッツ・スポットを利用してインターネットに接続するには、既存のフレッツサービスと同様、契約しているISPがこれに対応している必要がある。現在のところ@nifty、BIGLOBE、IIJ4U/IIJmioなど15社が対応する予定となっている。

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(2002/6/13)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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