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http://www.shareholder.com/ebay/news/20020708-84142.htm
http://pages.ebay.com/community/news/acquire.html
米eBayは8日、PayPalを買収することで両社が合意に達したことを発表した。株主、司法機関などの同意が得られれば、2002年末までに買収手続きを完了させたい意向だ。
PayPalは、メールを使って個人間や個人と企業の間での支払いを簡単にできるようにするシステムで、eBayで最も多く使われている支払いシステムとなっている。北米のほか世界38カ国で使用することができる。
買収手続きは株価交換方式で行なわれ、PayPal1株当たりeBay0.39株の交換比率で行なわれる。これは7月5日時点のeBayの株価で換算すると買収価格は約15億ドルとなる。
この買収の目的についてeBayの社長兼CEOのMeg Whitman氏は「eBayとPayPalは補完し合う目標を持っている。われわれは両社ともオンラインで人々が売買できるように助けようとしている」と述べ、eBayのグローバルオンラインマーケットプレイスを作り上げるという目的に欠かせない支払いシステムを持つPayPalが相性がよかったことを指摘する。
eBayはすでにオンライン支払いシステムである「eBay Payments（Billpoint）」を保有しており、これをeBay利用者に向けてアピールしてきたが、PayPal買収に伴いこのeBay Paymentsはサービスを終了することとなった。また買収が完了した時点で、eBayはPayPalサービスをeBayに完全に統合し、eBayから簡単に利用できるようにする意向を表している。一方でeBayの外でPayPalを使用したいユーザーのためにPayPal自体を独立したサイトまたブランドとして維持していくことも明らかにされている。
なお、今日の発表では、PayPalがオンラインギャンブル分野の決済から撤退することも併せて発表された。これはオンラインギャンブルに対する政府の規制など法的な問題が生じているためで、PayPalを使用しているギャンブルサービスプロバイダーに対して他の支払いソリューションを選ぶ機会を提供するとしている。
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(2002/7/9)
[Reported by taiga@scientist.com]