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1998年1月7日
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[無線通信][PHS](レベルA') ○郵政省の次世代情報通信等への方策 日刊工業新聞2面には、自見庄三郎郵政相が6日、アジア・太平洋諸国での情報通信基盤整備を、アジアや太平洋諸国と協力して推進する考えを明らかにしたという記事が掲載された。韓国やシンガポールと大量のデータや動画像の伝送を可能にする次世代インターネットの国際共同開発や、国際遠隔医療実験、2000年をめどにインターネットを使った電子商取引実験を行うとしている。また沖縄マルチメディア特区構想を進め、アジア・太平洋情報通信基盤(APII)実験プロジェクトなどを推進する。 上記に関連する項目は全て、1月5日付けで公表された平成10年度の郵政省の予算(案)に計上されている。見てみると、CATVやLAN、公衆回線などを統合するトータルデジタルネットワークの構築技術開発や、放送の無線ネットワークを構築する研究開発、郵便局のマルチメディア化(PC設置等)を促進する事業にも予算が付いており、インターネットを含めた郵政省の次世紀の取組みに期待できそうだ。 ○MCJの音楽配信サーバー国外設置 日経産業新聞3面の「デジタル時代 変わる権利ビジネス」欄の第1回には、既存の著作権などが揺らいでいる事例として、ミュージック・シーオー・ジェーピー(MCJ)について取り上げている。同社ではインターネットでの音楽配信事業用サーバーを、今月下旬にも米サンフランシスコに移設するという。理由は、日本音楽著作権協会(JASRAC)との権利処理作業が長期化しているため。まるで今の日本経済の縮図とも表現している。 通信カラオケの著作権料で最近までもめていたことを考えると、インターネットに関する問題解決がいつになるのか分らないとされても致し方ないだろう。 余談その1:ISDN東京電話 日経産業新聞7面には、市内通話3分9円の「東京電話」を展開する、東京通信ネットワーク(TTNet)岩崎克巳社長のインタビューが掲載された。その中で、ISDNユーザーにも東京電話サービスを提供出来るよう準備中で、今秋には開始するともしている。 この発言はデジタル・ダイアルアップ接続ユーザーとって、嬉しい話だ。早期のサービス開始を期待したい。 余談その2:楕円曲線暗号処理高速化 日経産業新聞2面には東芝が、次世代暗号方式として期待される楕円曲線暗号を高速で動かす新しい演算手法を開発したと掲載された。楕円曲線暗号はRSA暗号に比べ1/7程度に計算時間が短いとされているが、東芝の新手法は従来の楕円曲線暗号と比べても処理時間が最大50%短いという。 処理が速いという特長を活かして、現在デファクトとなっているRSA暗号にとって変われるだろうか。 余談その3:IPv6早期導入キット |
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