「CEATEC JAPAN 2003」のNECブースでは、MPEG-2の1/2~1/3のビットレートで同等の画質を配信可能な映像伝送製品「MPEG-4 ASPコーデック」を参考出品していた。2003年度下期での発売を目指す。
MPEG-4 ASPコーデックは、エンコーダとデコーダをセットにした映像伝送製品で、「Advanced Simple Profile」を実装することによって高画質を実現している。MPEG-2と比較して1/2~1/3のビットレートで同等の画質を再現可能だという。ユニキャストとマルチキャストのいずれにも対応している。会場では、監視カメラで撮影した映像をNTSC方式でエンコーダに取り込み、VGAサイズの動画として2Mbpsで配信し、デコーダ経由で表示するデモを行なっていた。
MPEG-4 ASPコーデックでは、D1サイズの画像を3.0Mbps、最高30fpsでリアルタイムエンコードすることができる。また、符号化と複号で300msec以下の低遅延も実現している。ただし、この数値はイントラネットやLANなどのプライベートネットワーク内での数値のため、IP-VPNなどによってインターネットを介している場合には、多少数値が落ちる可能性もあるという。
同社は今後の展開について、「数Mbpsで十分な画質を配信できるため、普及している8MのADSLでもかなりの高画質な動画を配信できるはずだ。したがって、一般家庭もターゲットとして狙えるだろう。現在は製品化に向けて、スペックや料金など詳細を検討している段階だ」と語った。
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右が「MPEG-4 ASPコーデック」デコーダ。デザインや大きさは大幅に変わる可能性があるという
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「MPEG-4 ASPコーデック」を使って映像を配信しているところ。2Mbpsとは思えない画質だった
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「MPEG-4 ASPコーデック」の概要
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関連情報
■URL
CEATEC JAPAN 2003
http://www.ceatec.com/ja/2003/
NEC
http://www.nec.co.jp/
( 大津 心 )
2003/10/08 19:20
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