11日まで開催中のIT関連総合展示会「CEATEC JAPAN 2003」の会場では、スタンレー電気株式会社が最大500Mbpsに達するデータ通信が可能な赤外線通信のデモンストレーションを行なっていた。
デモンストレーションは、同社の開発した近赤外発光ダイオード(IRED)とSi-PINフォトダイオードを組み合わせたモジュールを使用し、0~10mmの至近距離で赤外線通信を用いてデータ通信を行なうというもの。100~500Mbpsのスループットを実現し、イーサネット(100BASE-FX)や、IEEE 1394(S100~S400)などの高速通信インターフェイスに取って代わることを目指すという。
会場スタッフによれば、「非PC系のデバイスメーカーから要望があり、開発に着手した」と経緯を語り、「将来的には携帯電話などにも搭載していきたい」と意欲をみせた。ただし、「消費電力はそれなりに高くなる」とし今後の技術的な課題についても語っている。
なお、2004年以降に対応する製品が市場に登場する見込みだ。
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デモで使用されていたモジュール
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IREDとSi-PINフォトダイオードの2つの発光素子を利用している
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関連情報
■URL
CEATEC JAPAN 2003
http://www.ceatec.com/ja/2003/
スタンレー電気
http://www.stanley.co.jp/
( 鷹木 創 )
2003/10/08 19:32
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