オンデマンドビジネスをテーマとしたイベント「IBM FORUM 2004」の展示ブースでは、IBM製PC向けのユーティリティやセキュリティ関連ツールを展示していた。
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「IBM FORUM 2004」の会場
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● HDDのバックアップ中にOperaでWebブラウジングできるバックアップツール
IBM製PCの“アドバンテージ”をアピールする「ThinkVantage」のブースでは、HDDバックアップツールの最新版「IBM Rescue and Recovery with Rapid Restore」をデモンストレーション。電源ボタンと「ACCESS IBM」ボタンを押すだけでバックアップ可能で、バックアップ中には、動作の軽快なブラウザ「Opera」でWebブラウジングもできる。Windows XP/2000に対応。ThinkPad X40以降のPCに標準搭載されるほか、IBMのWebサイトで無償で配布される。
また、従来のバージョンでは利用できなかった他社製外付けHDDへのバックアップや、CD-RやDVD-Rなどの光学メディアへのバックアップもサポートしている。
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バックアップ中に利用できるWebブラウザ「Opera」
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他社製HDDや光学ディスクを選択できるようになった
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● ソフトの脆弱性をハードで検査するTCG準拠のチップ
「Trusted Computing Group(TCG)」の仕様に準拠したチップも展示。このチップは、インストールされたソフトの値をハードの起動とともにチェックし、起動後にチェックした値を暗号化し、外部の証明書などで承認するというもの。ただし、Windows XPではこうした機能は全て利用できず、Linuxでのデモンストレーションに止まっていた。デモでは、インストールされたLinuxをチェック。外部のサーバーで認証し、判別を行なっていた。
なお、Windows XPでも、パスワードを空白スペースとワードで表わす「パスフレーズ機能」や、Yahoo!メールやhotmailなどのパスワードを一括管理する機能については利用できる。また、指紋認証機能などもデモンストレーションされていた。会場スタッフによれば、「すべての機能が利用できるようになるのは、次期Windows“Longhorn”からだろう」としている。
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TOG準拠のチップによって、プラットフォームそのものの認証もできるという
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TCG準拠のチップは、すでにIBM製PCに搭載されているが、その真価が発揮されるのは次期Windowsから
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Linux搭載機でのデモンストレーション。今回は、“ニセモノ”と判別されている
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指紋認証にも利用できる
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● 振動から、HDDやサーバーを守る
ThinkVantageのブースでは、振動に応じて500ミリ秒でヘッドを移動させる「IBM ハードディスク・アクティブ・プロテクション・システム」の展示や、サーバールーム向け免震ソリューション「IB-BASE」のデモンストレーションを実施していた。
スタッフによれば、「IB-BASEの上にサーバーを設置すれば、阪神大震災レベルの震度7でも倒れない」としている。
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「IBM ハードディスク・アクティブ・プロテクション・システム」の展示
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実際に振動を加えると、瞬時にヘッドが移動する
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サーバールーム向け免震ソリューション「IB-BASE」。震度7にも耐えるという
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2枚の板を重ね合わせた構造で、それぞれが上下と左右に動く。「サーバー以外のものも乗せてみたい」(スタッフ)としている
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関連情報
■URL
IBM FORUM 2004
http://www-6.ibm.com/jp/event/forum2004/
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