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イベントレポート
【 2009/06/12 】
ひろゆき氏&夏野氏が講演「日本のネットは決してダメじゃない」
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携帯ゲーム機のような見た目のNGN対応回線品質測定器
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ISAO、IPデータキャストを利用したサービスイメージを展示
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【 2009/06/11 】
アナログ停波後の周波数帯域を利用したマルチメディアサービス
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UQ Com田中社長、高速&オープン志向「UQ WiMAX」のメリット語る
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主催者企画コーナーでは「ServersMan@iPhone」のデモも
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国内初のデジタルサイネージ展示会、裸眼で見られる3D映像など
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【 2009/06/10 】
CO2排出量が都内最多の地域、東大工学部のグリーンプロジェクト
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IPv4アドレス枯渇で「Google マップ」が“虫食い”に!?
[19:29]
UQ Com、7月の有料サービス開始に向けて「UQ WiMAX」をアピール
[19:20]
「Interop Tokyo 2009」展示会が開幕、今年はひろゆき氏の講演も
[14:53]

タブブラウザ「Lunascape 2.0」やWebサイト制作ツール「NOTA」のデモ


 5月11日から14日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開催している展示会「IPAX Spring 2004」では、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が未踏ソフトウェア創造事業として支援するソフトや技術が多数展示されていた。


IEとMozillaのエンジンを切り換えられる「Lunascape 2.0」

 早稲田大学大学院理工学研究科情報ネットワーク工学の博士課程に在籍し、同大学の教員も勤める近藤秀和氏のブースでは、Windows向けタブ切り換え型Webブラウザ「Lunascape」をデモンストレーション。現在開発中で、7月上旬に公開予定だという最新版「Lunascape 2.0」も出展していた。

 Lunascape 2.0は、Internet Explorer(IE)やMozillaのエンジンに対応し、閲覧中に任意のエンジンに切り換えることができる。また、IE用のツールバーが利用可能で、例えばGoogleツールバーを、Mozillaのエンジンで使用することもできる。なお、Lunascape 2.0では、オープンソースのエンジンであれば対応できるとし、「Mac向けWebブラウザ『Safari』に対応することも可能だ」(近藤氏)という。

 画面表示では、お気に入りや履歴といったサブウィンドウの位置を自由にレイアウトできるようになった。また、タブ切り換え方式だけでなく、複数のWebサイトを並べて表示する「マルチビュー形式ウインドウ」を選択できる。

 近藤氏は今後、Lunascapeを企業向けにも提供するという。「より速く多くのWebサイトを閲覧できる多機能なブラウザへの需要はある。また、Webサイトだけでなくエクスプローラーのようなファイル閲覧ソフトとしての利用方法もあり、高機能ブラウザとしてLunascapeをアピールしていきたい」としている。なお、従来バージョンのLunascapeは、初心者向けと位置付けて今後もサポートを継続する予定だ。


「Lunascape 2.0」でINTERNET Watchをブラウジング 「Lunascape 1.0」(左)と「2.0」。2.0には、Googleツールバーが表示されているのがわかる

Webサイト制作ツール「NOTA」は20日からロリポップで提供予定

「NOTA」のデモンストレーション
 洛西一周氏のブースでは、Flashを活用したWebサイト作成サービス「NOTA」を出展していた。

 NOTAは、Flashを利用することで、Webサイトをブラウザ上で直接作成できるASPサービス。NOTA本体はISP側のサーバーにインストールされ、各ユーザーはブラウザからNOTAにアクセスする。Webサイト制作作業の終了後は、Flashで作成したファイルがHTMLファイルに自動的に変換。そのまま、インターネット上で閲覧できる状態になる。画像などの利用も可能で、RSS配信にも対応している。

 なお、NOTAの開発は洛西氏だが提供はユミルリンクで4月15日からISP向けに提供は始まっていた。ただし、個人向けに提供を始めているISPはまだなかった。洛西氏によれば、「価格などの詳細についてはわからないが、ロリポップが5月20日から個人ユーザー向けに提供する予定だ」としている。


任意のWebサイトをブラウザから書き換えられる「Web Page Stickies」

 名古屋大学大学院工学研究科の新谷虎松教授らのブースでは、任意のWebサイトをブラウザから書き換えられる「Web Page Stickies」や、iPodを利用したドキュメント共有システム「MiDoc」をデモンストレーションしていた。

 Web Page Stickiesは、専用のプロキシサーバーに任意のWebサイトをダウンロードし、そこでWebサイトを書き換えるというもの。CGIとJavaScriptを利用しているという。なお、権限があれば、対象となるWebサイトを更新して、公開することも可能だ。

 新谷教授と共同で開発を担当する名古屋大学大学院工学研究科の伊藤孝行助教授は、「Web上に提出されたレポートの添削などに利用可能だ。1つのレポートに対して、複数IDユーザーでアクセスできるため、指摘の重複を防ぐことができる」としている。

 MiDocは、iPodにアプリケーションやドキュメントデータを保存して、iPodと接続できるPCで利用するというシステム。インターネットに接続したPCであれば、iPodのデータを共有することもできる。

 伊藤教授によれば、「いずれも2004年中に事業化する方針だ」としている。


Web Page Stickies MiDoc

関連情報

URL
  IPAX Spring2004
  http://www.ipa.go.jp/event/ipax/spring2004/
  関連記事:タブ切り替え型Webブラウザ「Lunascape」がバージョンアップ[窓の杜]
  http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/05/28/lunascape.html
  関連記事:ユミルリンク、Flashを活用したWebサイト作成サービス「NOTA」
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/04/13/2770.html


( 鷹木 創 )
2004/05/11 20:22

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