5月19日、20日の2日間、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館でIP電話専門の展示会/セミナー「IPテレフォニーソリューション」が開催されている。
● NTTグループ各社、シスコなどがWeb会議システムやIPテレビ電話を出展
会場ではSIP対応のIP電話だけでなく、IPテレビ電話やWeb会議システムを組み込んだソリューションが目立った。NTTコミュニケーションズでは、日本IBMなどと共同でWeb会議システムを展示。NTT MEでは、ファイアウォールを越えて接続できるIP電話ソリューション「VoiceFlowシリーズ」を出展していた。
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NTT-MEブースでは、「VoiceFlowシリーズ」を展示
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テレビ会議システムも展示していた
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シスコのIP電話端末「IP Phone 7970G」
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シスコシステムズのブースでは、ボイスメールを扱えるIP電話端末「IP Phone 7970G」をデモンストレーション。「単なるIP電話だけを提供するのではなく、メール機能やWeb会議機能を統合した端末を提供していく」という。
このほか、NECや日立インフォメーションテクノロジー(日立IT)でも、Web会議システムやIPテレビ電話を出展していた。
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NECのWeb会議システム「コミュニケーションドア」
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日立ITの提供するテレビ電話
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● 折りたたみ型のIP携帯電話が登場。NECやネットツーコムも新端末展示
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ミツミ電機が開発している折りたたみ型IP携帯端末「MCR-250」
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セタのブースでは、ミツミ電機が開発している折りたたみ型IP携帯端末「MCR-250」のモックアップを展示。MCR-250は、IEEE 802.11bに対応したIP携帯電話で、無線LANのユーザー認証にはIEEE 802.1Xを採用する予定だという。発売時期や価格は未定。
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右サイドにはUSBの接続端子が搭載される予定
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折りたたんだところ
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NECのブースでは、開発中のIEEE 802.11bに対応するIP携帯電話を展示。発売時期や価格については明らかにされていないが、「海外で先行発売される予定」だとしている。また、各通信事業者にIP携帯電話を提供するネットツーコムのブースでは、IEEE 802.11b対応の新端末「wlan 660」を発表。従来機種では無線LANの1チャンネルだけを利用し、通話のみ可能だったが、wlan 660では2チャンネルの利用が可能で「転送や保留にも対応できる」という。こちらはポスターのみの展示だが、「7月ごろにはサンプルができる」としている。
このほか、日立ITやシスコのブースでもIP携帯電話が展示されていた。
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NECのIP携帯電話
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ネットツーコムの「wlan 660」
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日立ITのIP携帯電話「WIP-5000」
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シスコのIP携帯電話「7920」
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● NTTコムウェア、机上でネットワークを管理できるシステム
NTTコムウェアのブースでは、机上でネットワークを管理できるシステム「Tangible IP Network Designer」をデモンストレーション。通常はPCのディスプレイで表示するネットワーク管理画面を、プロジェクターなどで机上に映しだし、机に置かれた“コマ”を動かすことで、ネットワークの管理ができるというものだ。机には板状のアンテナが置かれ、その上で動かされるコマを察知する仕組みになっている。
Tangible IP Network Designerは、米マサチューセッツ工科大学のMedia Labと協力して開発した。「注文があれば、法人向けなどに販売する予定だ」という。なお、価格は全部で約2,000万円程度になるとしている。
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板状アンテナの上で、“コマ”を動かして、ネットワーク管理
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PCのディスプレイに映し出すこともできる
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関連情報
■URL
IPテレフォニーソリューション2004
http://expo.nikkeibp.co.jp/iptel/
( 鷹木 創 )
2004/05/19 16:21
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