「WIRELESS JAPAN 2004」にあわせてワイヤレス関連技術の展示会「第1回 次世代ワイヤレス技術展」が23日まで併催される。2010年に実用化を目指す技術を展示しており、メーカーだけでなくYRP研究開発推進協会に参加する大学や情報通信研究機構のような学術機関も出展している。
● 電通大ブース、ウェアラブルな“人ナビ”をデモンストレーション
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デモを行なっていたマン・ナビゲーションシステム
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横須賀リサーチパーク(YRP)研究開発推進協会の電気通信大学共同研究センター分室のブースでは、バックパック状のマン・ナビゲーションシステムのデモンストレーションを行なっている。バックパックには地図情報が登録されたノートPCを設置し、そのノートPCと眼鏡を接続して、眼鏡のレンズに進む方向を示す仕組みだ。
バックパックにはセンサーが搭載されており、バックパックを背負う人間の方向を感知。進む方向を逐次示すようになっている。大きさや重量は非公開だが、会場のスタッフによれば、「以前YRPで行なったイベントにも出展しており、その際は小学生に実際に利用してもらった。そんなに重いものではない」としている。
また、「現状ではノートPCを搭載しているが将来的には通信機器を搭載し、地図情報データをサーバーに置くことで小型化、軽量化を図りたい」としている。
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眼鏡のレンズ部に行き先を示す方向を表示
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バックパックに設置されたノートPC。PCに表示されている矢印が映像として眼鏡に転送される
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● 呼び鈴を押すと目覚まし時計が鳴る~東大、日常の道具をセンサーに
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ユー・キュービック
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東京大学青山・森川研究室のブースでは、時計や照明に接続できるセンサー「U3(「3」は乗数、ユー・キュービック)」を用いたデモンストレーションを行なっていた。
ユー・キュービックは、5cmの立方体に光や温度、動きを感知するセンサーを装備。315MHz帯を利用する無線通信でお互いを認識し、相互に通信できるという。展示デモでは、呼び鈴や目覚まし時計、照明などにユー・キュービックを設置。呼び鈴を押すとその動きをユー・キュービックが感知して、目覚まし時計が鳴り出したり、照明が点灯する。
ユー・キュービックにはアプリケーションを搭載できるため、「さまざまな動作を設定できる」という。例えば、「ドアノブにユー・キュービックを設置し、ドアを開けることをスイッチにして、部屋中の電気を点灯させるということも実現できる」としている。
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複数のユー・キュービックを利用したデモンストレーション
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管理用のPC。緑色のマークはモーションセンサーの反応を示している
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関連情報
■URL
第1回 次世代ワイヤレス技術展
http://www.ric.co.jp/expo/wt2004/cust_index.html
WIRELESS JAPAN 2004
http://www.ric.co.jp/expo/wj2004/
( 鷹木 創 )
2004/07/21 20:50
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