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イベントレポート
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ITによる社会の変化がLinuxを普及させる〜ライブドア堀江社長講演


ライブドア代表取締役社長兼最高経営責任者を務める堀江貴文氏
 Linuxを活用したビジネスに関する展示会「LinuxWorld C&D/Tokyo 2004」が、東京・新宿NSビルで9月29日〜30日にかけて行なわれている。29日午前には、ライブドア代表取締役社長兼最高経営責任者の堀江貴文氏が「ベンチャーのノウハウを活かせば黒字化できる!ライブドアの成功哲学」と題した開幕特別記念講演を行なった。

 堀江氏は「タイトルとはちょっと違う話になってしまうと思いますが」と切り出し、講演はLinuxを使い始めた頃の話から始まった。堀江氏が会社を立ち上げた当時はあまり予算も無く、中古のワークステーションを購入したこともあったものの、PCにUNIXをインストールして使う方がコストに見合うことから、LinuxやFreeBSDなどを多く利用するようになったという経緯を紹介した。当初はサーバーOSとしてFreeBSDを利用することが多かったということだが、新しい機能が盛り込まれるのはLinuxの方が速いことが多かったことから、ファイアウォール用途のマシンを構築するためのOSとしてLinuxディストリビューションのSlackwareを使ったのがLinuxとの最初の出会いだったと語った。

 現在、ライブドアではLindowsとTurbolinuxというLinux製品を扱っており、「当時と比べてインストールもとても簡単になって驚いている」としつつ、ソフトウェア販売をビジネスで展開していく上では壁があると述べた。その壁とは、広く普及するソフトウェアが出現すると、マイクロソフトが必ず同じ商品を出してくることであるとして、堀江氏は少し笑みを浮かべながら「これはビジネスとしては素晴らしい戦略なのですが」としつつも、ライブドアでもソフトウェアだけではビジネスとして限界があり、LindowsやTurbolinuxというOS自体を扱うことにしたと語った。Lindowsについては「Windows 98かMeぐらいの機能にはなったのではないか。Windows XPに比べるとまだ足りない機能もある」という認識を示したものの、今後はさらに機能を拡張し、シェアを10〜20%に持っていきたいという意気込みを表明した。

 また、企業のシステムとしてLinuxを使っていく上では、Linuxを使えば安く高性能なサーバーが構築できると顧客に提案しても、高価なシステムを欲しがる顧客が存在するということが不思議だったと述べた。こうした状況は、昨今ではネットバブルがはじけてコストが命題になってきたことから、高いものを買えばいいという認識は変わってきているとしつつも、それでもまだLinuxがどのようなものかを知らない人が多いのではないかと語った。

 堀江氏は「特に社長がそういうことを知らない会社が多い。社長の器以上に会社は大きくならない」と語り、経営トップがITのことを知らないことが一番の問題であるとした。例としては金融業を挙げ、「金融業の本業は数字のやり取り、事務処理であり、まさにITそのものであるのに、経営トップにはそういう認識が無い。IT関連の案件については情報システム部に丸投げしてしまい、無駄に高価なシステムの導入提案が上がってきても、理解できないので『これは高いんじゃないの』と社長が言えない。こうした会社がまだまだ多いことが問題である」と強調した。


 一方、システムベンダーの側も古い売り方をしているのではないかという疑問を投げかけ、「特に理解できなかったのは、エンジニア1人につき1カ月いくらという『人月』の考え方。下手をすると3週間研修させただけのような人間を顧客に派遣して、人月ベースで料金を請求する。こんなやり方では顧客が満足できるサービスを提供できるはずがない」と述べた。堀江氏は「システムベンダーの仕事やビジネスのやり方が変わらない限り、OSがLinuxになっても今までと何も変わらない」として、Linuxが本格的にブレイクしない理由はそうした点にもあるのではないかと語った。

 Linuxの進化・普及はインターネットとリンクしており、インターネットにより社会が変わっていくことで、Linuxも普及していくと語った。堀江氏は、現在でもまだ変わっていないものがたくさんあるとして「たとえばお金は情報でしかないのに、いまだに紙幣やコインが使われている。技術的にはとっくにIT技術を利用したものに変わっていていいはず。あるいは銀行もいまだに古いシステムを使っていて、振り込みに手数料がかかっているが、ITの観点から見るとデータベースのレコードを少しいじっているだけのことに過ぎない」と語り、これからもITによって大きく変化する必要のあるものが数多くあり、そうした部分にLinuxが広く使われていくだろうという観測を述べた。

 また、コンシューマーの側においても、「現在インターネットは第3の革命時期に来ている。第1の革命はインターネットの誕生、第2の革命はWebの普及で、第3の革命はブログである」と語り、ブログのように誰もが使えるコンテンツマネージメントシステムの登場により、コミュニケーションが大きく変わろうとしていると語った。

 堀江氏は講演の最後に、余談としつつも「球団を持てたら当然Linuxを活用していきたい。日本初のLinux球団ということになるのではないでしょうか」と語って講演を締めくくった。


関連情報

URL
  LinuxWorld C&T/Tokyo 2004
  http://www.idg.co.jp/expo/lwc/


( 三柳英樹 )
2004/09/29 16:18

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