東京ビッグサイトでは10月20日から22日まで、セキュリティ関連製品の展示会「Security Solution 2004」が、WPC EXPO 2004の併催イベントとして開催されている。
NECのブースでは、顔のパターン認識により個人を認証する「NeoFace」技術を利用した製品が紹介されている。NeoFaceは、カメラで捉えた画像から人の顔と思われる部分を特定し、登録されている人物との照合を行なう技術。認識方法としては、まず人の目と思われる部分を検出し、その周辺を顔として認識するという手法を用いたことで、通常のカメラとPCでシステムの構築が可能になったという。
すでに大学などで入退室管理のシステムとして利用されているほか、この技術を利用した製品として、PCにUSBカメラを取り付け、PCを利用しているユーザーを一定周期で認証し、他人の使用を防止する「FaceMonitor」が紹介されている。
日立ソフトのブースでは、指の静脈パターンを読み取ることで認証を行なうシステム「静紋」が展示されている。通常では見ることのできない静脈パターンを利用するため、偽造によるなりすましが困難な点が特徴。機器はPCにUSBで接続され、指の側面から赤外線を入射する技術により、製品をマウス程度の大きさに小型化することができたという。価格は6万円程度で、2005年2月頃の発売を予定している。
このほか、会場では企業向けのセキュリティ対策を中心に、個人認証や情報漏洩対策などの製品やサービスが展示されている。
|
|
NECの顔認証技術「NeoFace」
|
日立ソフトの指静脈認証システム「静紋」
|
関連情報
■URL
Security Solution 2004
http://expo.nikkeibp.co.jp/secu-ex/
Face Monitor(NEC)
http://www.sw.nec.co.jp/soft/neoface/facemonitor.html
日立ソフト
http://hitachisoft.jp/
( 三柳英樹 )
2004/10/20 20:57
- ページの先頭へ-
|