東京・六本木ヒルズで18日~19日、「SEO・SEM対策のノウハウと進化する電子マネーの活用法」をテーマにウェブマネー主催のWebビジネス・ソリューションセミナーが開催されている。初日の19日にはオーバーチュアの上野正博代表取締役社長らが講演を行なった。
オーバーチュアの上野社長は「インターネット広告市場は1996年に立ち上がり、当時で16億円の市場規模だった」とコメント。その後の市場規模は、2000年までは毎年倍増ペースだったが、ネットバブルの崩壊で2002年までは伸び率が停滞した。しかし、「キーワード広告やアフィリエイト広告が始まるとともに2003年には伸び率は再び上昇した」と、インターネット広告が草創期を終えて発展期に入りつつある現状を解説した。前年同期比で197%増の成長率だというインターネット広告のうち、キーワード広告は約40%を占めるとし、「キーワード広告はすでにデファクトスタンダードになった」と述べた。
キーワード広告の特徴としては、「投資効果が高いこと」「費用対効果が明確なこと」を挙げ、「興味を持った人にのみ表示できる点がなんといっても強みだ」と強調した。
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オーバーチュアの上野正博代表取締役社長
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キーワード広告やアフィリエイト広告が始まるとともに、2003年にはインターネット広告の売り上げ伸び率は再び上昇したという
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続いてオーバーチュアの鈴木孝司マーケティングマネージャーが、検索エンジンを利用したマーケティング(Search Engine Marketing:SEM)を説明。オーバーチュアのキーワード広告を利用することで、「商品・サービスの売り上げ増加」「見込み客の誘導」「知名度の向上」を実現できるという。
具体的にはまず、検索結果に表示される広告表示順位を解説。「掲載順位はキーワードごとにオークション方式で決定しており、1円でも高い価格でキーワードに入札すれば、順位が入れ替わる」という。なお、オーバーチュアのキーワード広告は表示されるだけでは費用は発生しない。ユーザーが表示された広告をクリックして初めて料金が発生する仕組みだ。
入札するキーワードについても言及し、例えば広告主がオンラインゲーム会社であれば、「オンライン」「ゲーム」といった一般的な“ビックキーワード”だけでなく、「決済」「RPG」「対戦型」など具体的に絞り込むようなキーワードを組み合わせて入札することが効果的だという。「キーワードはユーザーの購買サイクルと関連性がある。なんとなく検索しているユーザーはビックキーワードでカバーできるが、検討中や今すぐ欲しいと思っているユーザーには、絞り込んだキーワードが有効だ」と解説。また、「ビックキーワードはオークションで価格が上昇しやすいため、価格面でも負担が大きい」という。
鈴木氏は最後に「従来のテレビCMや雑誌広告は、どれだけ見込み客を獲得できるかどうか不透明だった」とコメント。従来型の広告を「待つ」広告とする一方、キーワード広告を「見込み客がリンクをクリックしてWebサイトに『来る』広告」と位置づけ、「今後もキーワード広告は普及していくだろう」と講演を締めくくった。
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オーバーチュアの鈴木孝司マーケティングマネージャー
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キーワードはユーザーの購買サイクルと関連性がある
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( 鷹木 創 )
2004/11/18 18:14
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