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日本語ドメイン、迷惑メール防止システムなど広がるDNS関連サービス


 パシフィコ横浜で開催されている「Internet Week 2004」では3日、日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)の主催による技術セッション「DNS DAY 〜インフラとしてのDNS〜」が行なわれた。ネットワーク技術者を対象に、DNS関連の最新トピックを紹介するセッションで、午前の部では日本レジストリサービス(JPRS)の米谷嘉朗氏による「DNS関連技術の最新動向」と題した講演が行なわれた。


サポートの進む日本語ドメイン

JPRSの米谷嘉朗氏
 米谷氏の講演は、DNSをベースにした派生技術を列挙する形式で進められた。まずは国際化ドメイン名(IDN)について。「日本語をドメイン名に使えるサービスではなく、あらゆる文字がサポートされる」(米谷氏)のが特徴で、中国や韓国を始めとしたアジア、そしてヨーロッパ圏ですでに登録が開始されているという。日本語についても同様だ。

 なおIDNの実現には「Unicode」という文字コードが使われている。これは世界各国の多様な言語から文字が集められているが「気」と「氣」、そして中国で使われる「气」という似て非なる文字が同時に定義されてしまっている。それに起因する問題も予想されるため、ある一定の文字列テーブルを設定し、その中から利用可能文字を選択する方策も採られているという。

 日本語ドメインへのアクセスも現段階ではすでに可能だが、Webブラウザ側でのサポートが必須となっている。現状では、Internet Explorerではプラグインソフトを導入する必要があるが、それ以外のNetscapeやMozilla、Operaでは標準で対応しているなど、Webブラウザの対応状況が説明された。

 また、「メールアドレスにIDNを利用することはまだできない」(米谷氏)という状況で、IDNの普及については様々な課題が残る。ただし、サポート状況は確実に進展しており、「携帯電話からでも、IDNによるアクセスを可能とするリダイレクトサービスなども開始している。ぜひ積極的に(IDNを)使って欲しい」とアピールした。


ENUM、IPv6、DNSSECなど対応の進む次世代DNS技術

ENUMを使った通信のイメージ
 続いて米谷氏は「ENUM」の現状について述べた。ENUMは国番号つきの電話番号(E.164番号)をDNSで変換し、インターネット上のデータと関連づけるもので、メールアドレスやSIPなどとの併用が考えられる。現在、ENUMは標準化作業が進められている段階で、ENUMを使うことにより電話番号ベースでインターネットへのアクセスが可能になるなど、今後は様々な用途での利用の増加が見込まれる技術だとした。

 DNSのIPv6に対するサポートは少しずつ進んでいる状況で、6月にはIANAからIPv6アドレスをルートサーバーに登録するための、具体的な手順に関するパブリックコメントが出されている。これに伴い、7月20日にはJPドメイン名のDNSサーバーに割り当てられたIPv6アドレスがルートサーバーに登録されるなど、DNSをIPv6環境で利用するための整備状況が紹介された。

 また、公開鍵暗号技術を用いてDNS情報が第3者によって改竄されることを防ぐ「DNSSEC」技術もIETFによって議論が進んでいるとした。DNSSECは、電話番号を扱うENUMでも不正登録やなりすましなどの問題への対策として検討されており、日本でもENUMトライアルジャパン(ETJP)などにより検証が行なわれている。


迷惑メールをDNSを利用して防ぐ送信者認証技術

送信者認証技術の例(DomainKeys)
 DNSについてのトピックスとしては、迷惑メールをDNSを利用して防ぐ送信者認証技術も実用化が近い。メールのFrom欄などに使われるドメイン名について、各ドメインのメールサーバーをDNSに登録しておき、認証によりメールアドレスを偽装していないかどうかを検証しようというアプローチだ。

 送信者認証技術については、IETFによる標準化作業は進んだものの、最終的に策定しようとした規格が特許に抵触するのではないかという問題から作業は中断。米谷氏は「それならば既存の規格を試してから、再び標準化を検討しようという段階」と状況を解説した。迷惑メール防止技術については、DomainKeysやSender IDなどの様々な規格が提案されており、中でもDomainKeysについてはその注目度も高いという。

 講演内ではほかにも、無線ICタグ(RFID)でネットワーク接続する場合の名前解決技術「ONS(Object Name Services)」や、同一IPアドレスを持つDNSサーバーを複数用意し、障害時の対応能力や応答パフォーマンスを向上させるための「IP Anycast」技術についても解説。IP Anycastについては、特にルートサーバーと呼ばれる世界に13台ある最上位のサーバーにおいて負荷を分散する目的で普及が進んでおり、現在ではルートサーバーのミラーとなるサーバーが全部で70台以上にまで拡大していることなどが紹介された。


関連情報

URL
  Internet Week 2004
  http://www.internetweek.jp/
  日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)
  http://www.nic.ad.jp/
  日本レジストリサービス(JPRS)
  http://jprs.jp/


( 森田秀一 )
2004/12/03 19:45

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