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富士通、電源なしで表示を保持できる4,096色カラーの電子ぺーバー


展示されていたカラー電子ペーパー
 「CEATEC JAPAN 2005」の富士通ブースでは、コレステリック(Cholesteric)液晶を採用したカラー電子ペーパーが展示されており、来場者の注目を集めていた。

 この電子ペーパーは7月に発表されているもので、絵柄を最初に表示する時こそ電源が必要なものの、一度表示させてしまえば表示の保持に電源が不要な仕組みになっている。表示保持に電源が不要なのはコレステリック液晶を採用したためだ。コレステリック液晶は、光を通す状態、特定の光だけ反射する状態のどちらでも電力を加えずにそのまま安定する「双安定性」という性質が特徴で、一度文字や絵を表示させると、電力を与えなくても表示を維持できる。

 展示されていたカラー電子ペーパーでは、光の3原色に合わせてフィルム状のコレステリック液晶を3枚重ね、4,096色の発色が可能になった。3枚重ねた時の厚さは0.8mm程度で、描画スピードは2インチQVGAサイズで約2秒。


フィルム状のコレステリック液晶 こちらはモノクロタイプ。フィルムを1枚だけ使用しており、若干湾曲させることもできる

リーダライタも展示
 非接触通信のインターフェイスを備えた試作機では、リーダライタにかざすと左から右へ1~2秒かけて絵柄を書き換えていた。実際の利用イメージとしては、新聞やチラシなどを表示させること。例えば、改札でSuicaを利用するような感覚で、電子ペーパーのコンテンツを書き換えられるという。

 会場のスタッフによると、「従来のTFT液晶と比較すると発色数は少ないものの、いわゆる“ドット欠け”などは発生しない」という。2006年に商用化の見通しで、価格はTFT液晶と同じか若干高くなる可能性があるが、トランジスタなどの半導体が不要なため「今後、値下げの可能性も十分にある」とのこと。

 ただし、当面はTFT液晶のような動画を表示する用途ではなく、省電力の特徴を活かした静止画像の表示に特化する方針。26万色表示や大画面などの実現に向け開発を進めている。


非接触通信のインターフェイスを備えた試作機では、リーダライタにかざすと左から右へ1~2秒かけて絵柄を書き換えていた カードに搭載することも可能だ

関連情報

URL
  カラー電子ペーパーのニュースリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/07/13-1.html
  関連記事:富士通、曲がるカラー電子ペーパーを開発[PC Watch]
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0713/fujitsu.htm


( 鷹木 創 )
2005/10/04 19:53

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