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10社の製品による同一サイトのアクセス解析結果を公表

第4回 アクセス解析カンファレンス

第4回 アクセス分析カンファレンスの特別企画では、サイトの一斉解析を行なった製品の担当者が壇上に揃い、結果について意見を交換した
 Webサイトのアクセス解析に関するセミナーや製品・サービス紹介を行なう「第4回 アクセス解析カンファレンス」が28日、都内で開催された。午前中には特別企画として、同一サイトを複数のアクセス解析製品で同時に分析した一斉分析の内容が公開された。

 今回の一斉分析は、アクセス解析カンファレンスのサイト(http://www.69day.jp/)を対象として、10社の製品で同時にアクセス状況を調査し、各社の分析結果の違いなどを比較したもの。

 製品の内訳は、パケットを取得して解析するパケットキャプチャリング型が1製品、サイト内のHTMLファイルにJavaScriptなどを埋め込むタイプのWebビーコン型が5製品、Webサーバーのログを分析するサーバーログ型が3製品、RSS配信の解析を専門に行なうRSS配信型が1製品。10社の製品名と解析タイプは以下の通りとなる。

・オーリック・システムズ「RTmetrics」(パケットキャプチャリング型)
・ネットレイティングス「サイトセンサス」(Webビーコン型)
・ロックオン「EBiS」(Webビーコン型)
・Omniture「Site Catalyst」(Webビーコン型)
・アスキーソリューションズ「サイトトラッカー」(Webビーコン型)
・デジタルフォレスト「Visionalist」(Webビーコン型)
・いなかどっとコム「sitegram」(サーバーログ型)
・アイ・エム・ジェイ「Click Tracks」(サーバーログ型)
・サイバーエリアリサーチ「らくらくログ解析」(サーバーログ型)
・アイオイクス「xFeed」(RSS配信型)


 今回の一斉解析では、各製品の分析内容について「ページビュー」「訪問者数」「滞在時間」の3つの指標について違いを比較。壇上には10社の担当者が顔を揃え、各製品の数字の違いはどのような理由から発生しているのかといった議論が行なわれた。

 ページビューの指標については、全製品で増減の傾向はほぼ一致したが、数値については違いが見られた。これについては、解析の対象とするファイルの種類について、HTMLファイルのみを対象とするか、CGIなどで動的に生成されるページをどう扱うかといった点が、各製品ごとに標準設定が異なるといった理由が示された。

 また、訪問者数の指標についても、アクセスしてきたユーザーをどのようにして同一ユーザーであると判定するかの違いによって、数値に違いが見られた。Cookieを利用して同一ユーザーを判別する製品や、IPアドレスとブラウザのユーザーエージェント名の組み合わせで判別を行なう製品、両方の方式を組み合わせる製品などがあり、方式の違いにより数値に差が見られたが、訪問者数の増減の傾向は全製品ともほぼ一致した。

 滞在時間の指標については、1つのサイト内にどれだけユーザーが滞在していたかの分析と、1つのページについてどれだけユーザーが滞在していたかの分析の2つの指標があり、製品ごとに確認可能な指標が異なるという問題点が挙げられた。また、製品によって同一ユーザーの判別方法や、何分以内であれば一連の訪問行動と見なすかといったパラメーターなどが異なるため比較が困難だとして、各製品ごとの具体的な数値の比較結果は示されなかった。

 分析のパラメーターについては、分析対象が通常の企業サイトなのかECサイトなのかといったサイトの性質によっても設定を変える必要があり、今回は各製品ともほぼデフォルトの設定での比較となったが、必要とされるデータに応じて設定を変更することで各製品の数値の違いは縮まっていくのではないかという意見も挙がった。

 RSS配信の解析については、現状ではRSSの購読者は多くないものの、RSSリーダーなどから実際のサイトへのリンクのクリック率は高いというデータが紹介された。また、Internet Explorer 7.0ではRSSリーダー機能を標準搭載するとされていることから、今後はRSS配信のログ解析についても重要性が高まってくるのではないかという認識が示された。


訪問者数の製品別の分析結果。図中で指摘されているパケットキャプチャリング型の数値の差異については、途中で設定の変更を行なったためとのこと RSS配信についての分析結果

関連情報

URL
  アクセス解析カンファレンス
  http://www.69day.jp/


( 三柳英樹 )
2005/11/28 17:36

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