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マイクで話しかけると解析を開始する
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「喜び」の反応
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「CeBIT 2006」のNECブースでは、同社とNECデザイン、日本SGIの3社が開発したフィーリングコミュニケーター「言花(KOTOHANA)」などを展示している。
言花は、LED(発光ダイオード)を組み込んだ花型の端末が、マイクを通じて話し手の感情を光の色で表現するというもの。日本SGIがエイ・ジー・アイと共同開発した感情認識エンジン「ST(Sensibility Technology、感性制御技術)」を応用しており、話者の口調に応じて黄色や赤色というように光で反応する。
具体的には、言語によらず話のリズムからSTが「喜び(joy)」「哀しみ(sad)」「平常(normal)」「興奮(excite)」という4種類の感情を検出。その結果を花の部分に取り付けられたLEDにフィードバックし、喜びなら「黄色」、哀しみなら「青色」、平常なら「緑色」、興奮なら「赤色」というように感情を表現する。また、話者の感情の変化を色のグラデーションで表現したり、興奮度も光の強弱で表現するという。
10日に初めて言花を試したという女性スタッフは「4種類しか感情を表わせないのはちょっともの足りないけど、デザインもキレイだし、日本人でもドイツ人でも言語にかかわらず感情がわかるのは素敵だわ」とコメント。別のスタッフは「彼氏にもしゃべらせたい」と笑った。
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記者が試してみたところ、「悲しみ」の反応が。これがホンネか!?
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「興奮」と解析されるといっせいに赤色に点灯した
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実演するスタッフ。マイクに向かうと構えてしまい、自然な口調にならないと苦笑していた
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日本人でもドイツ人でも言語に関わらず感情がわかるのは素敵だという
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NECによれば、NECデザインでは人や機器同士が共鳴しあう世界を表わす「Resonantware(共鳴する機器を意味する造語)」を提唱しており、これまで同コンセプトに基づいてさまざまなコンセプトモデルを出展してきたという。
今回も言花のほか、半透明の筐体に香水のように色付けした燃料電池を入れたデザインケータイ「flask」、ラジオのチューニングをするようにツマミを回して操作する情報ナビゲーター「AXES」、専用の羽根型ペンで書いた手書き情報を透明ELディスプレイを内蔵した本体に挿すことで、本体に手書き情報がインクのように流れ出し、蓄積する入力デバイス「Plume」、RFIDタグを内蔵したメディアアクセサリー「SALA」を出展している。
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まるで香水のような燃料電池ケータイ「flask」
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ツマミを回して操作する情報ナビゲーター「AXES」
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専用の羽ペンで書いた手書き情報を表示できる「Plume」
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RFIDタグを内蔵したメディアアクセサリー「SALA」
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0603/0304.html
Resonantware
http://www.nec.co.jp/design/ja/advance/
( 鷹木 創 )
2006/03/10 21:32
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