|
|
船舶用衛星受信アンテナ「JoySAT」
|
330の海事関連企業・団体が集まる国内最大の国際海事展「SEA JAPAN 2006」が5日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は7日まで。入場料は事前登録した場合は無料だが、当日券は1,000円。
会場では、JSATが船舶用衛星受信アンテナ「JoySAT」を展示していた。同社は、船舶向け海洋ブロードバンドサービス「MegaWave Marine」で採用している自動追尾機能付きの衛星受信アンテナを「JoySAT」ブランドとして販売している。JoySATの寸法は、直径50cm×高さ53cm。重量は14kg。アンテナサイズは直径45cm。
船舶にJoySATを設置することにより、日本沿岸の船上で下り最大3Mbpsの高速通信を行なえるほか、BS放送や「スカパー!110」を受信できる。また、2006年6月頃に開始予定の船舶向けデータ配信サービスも利用可能となる。なお、船舶から衛星への上り回線にはNTTドコモの衛星パケットサービス網またはKDDIのインマルサット網から選択可能。衛星から船舶への下り回線はJSATの衛星通信サービスを利用する。
KDDIでは、音声通信やデータ通信などを提供するインマルサットFleet77設備を用いたインマルサット「Fleet128Kサービス」を紹介していた。インマルサットF77設備によるデータ通信としては、これまで伝送速度64kbpsが最速だったが、Fleet128Kサービスが開始する2006年6月からは128kbpsのデータ通信が可能となる。
また、人工衛星経由で最大492kbpsのデータ通信が可能な「インマルサットBGANサービス」に用いる「インマルサットBGAN端末」も展示していた。同サービスではBGAN端末を人工衛星の位置にあわせて設置することで、太平洋や南北アメリカ大陸を除くほとんどの地域でデータ通信を行なえるというもの。端末にはイーサネットやUSBのインターフェイスが備わっており、接続待ち受け時間は36時間。KDDIではインマルサット用の通信回線を提供するとともに、これらの端末を販売・レンタルしている。
そのほか日本無線やトキメックでは、インマルサットFleetで利用する船舶地球局を紹介するコーナーが設けられていた。両社では、船が方向変更したり揺れても衛星の方向を自動追尾する「アンテナユニット」と、イーサネットやシリアル、ISDNなどのインターフェイスを持つ「コントロールユニット」などを展示していた。
|
|
6月に開始するインマルサット「128Kサービス」で用いるインマルサットF77設備
|
人工衛星で最大492kbpsのデータ通信が可能な「インマルサットBGANサービス」で用いる端末(縦横ともに217mm、重さ1.5kg)
|
|
|
トキメックが販売するインマルサットF77設備のアンテナユニット
|
日本無線製のインマルサットF77設備のコントロールユニット。イーサネットやISDNなどのインターフェイスを備える
|
関連情報
■URL
SEA JAPAN 2006
http://www.seajapan.ne.jp/jpn/
( 増田 覚 )
2006/04/05 16:16
- ページの先頭へ-
|