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100×50mmサイズのRFIDタグケースをランドセルに設置する。重さは50g。
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RFIDタグケースの中には、パッシブタグとアクティブタグが入っている
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「Interop Tokyo 2006」の松下電器産業ブースでは、無線ICタグを用いて登下校時の子どもの安全を見守る「街角見守りセンサーシステム」を展示していた。同システムは、2006年2~3月に大阪市内で実証実験を行なっており、6月2日には総務省が優秀なICTサービス・システムを表彰する「u-Japan大賞」の大賞を受賞した。
「街角見守りセンサーシステム」は、RFIDリーダーとIPカメラなどで構成される見守りセンサーを通学路や街角に設置することで、RFIDを携帯する子どもの通過時刻と画像を保護者に伝えるというもの。
子どものランドセルには、2~3メートルの通信距離を持つ「パッシブ型」のRFIDと、数十メートルの通信が可能な「アクティブ型」のRFIDを入れるケースを入れたケースが装着される。RFIDには他の児童と区別するために、子どものイニシャルが記録されている。
2種類のRFIDを活用する理由について担当員は、「アクティブ型は、道路幅を考慮してセンサーから離れたところを歩く児童を検知することが目的。パッシブ型は、センサーの近くを通過した児童の画像を撮影する際に活用する」と説明している。
大阪市内の実験では見守りセンサーを10カ所に設置し、見守りセンサー間は「屋外の無線局設置では初めて」という5GHz帯無線ネットワークで接続。保護者に児童の通過記録を配信する管理センターと見守りセンサー間は、VPNによる接続を確保し、データの盗聴や改ざんを対策した。
実験では「RFIDタグケースを取り外したり、落としてしまった児童を除けば、検出率は100%」だったという。今後は、「RFIDをウェアラブル化するなどの改良を進めていく」としている。
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RFIDタグリーダーとIPカメラなどで構成される「見守りセンサー」
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保護者は、Webやメールを通じて、センサーを通過した時刻と画像を確認できる
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関連情報
■URL
Interop Tokyo 2006
http://www.interop.jp/
( 増田 覚 )
2006/06/08 15:02
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