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「インターネット安全フェア2006」のステージ
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マイクロソフトは25日、インターネットを安全に利用するための注意喚起を目的とした家族向けのイベント「インターネット安全フェア2006」を東京・池袋のサンシャインシティで開催した。イベントは前半がセキュリティに関するクイズ、後半がキャラクターショー(ふたりはプリキュア・仮面ライダーカブト)という構成。日曜日ということもあって、大勢の家族連れで賑わっていた。
イベントで行なわれたクイズは、「『おもしろいゲームで遊べるよ』って、知らない人からメールがきました。どうする?」「仲良しの『メル友』に、会いたいって誘われました。どうする?」といった質問に3拓形式で答えるもの。ステージに上げられた回答者は5~6歳ぐらいの子供が多く、やや難しい問題ではないかと思われたが、どの子供もしっかりと正解してプレゼント(キャラクターのサイン色紙)を貰っていた。
マイクロソフトがこうしたイベントを開催するのは今回で3回目。今回のイベントで出題したクイズは、「友達にもパスワードを教えない」「友達からのメールでも添付ファイルはすぐに開かない」「Web上のアンケートに安易に答えない」といった、インターネットを利用する上での心構えを説く内容で、特に今年はコミュニケーションに関する注意喚起を中心にしたという。
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楽しそうなメールが来たけど、後ろにはなんだか悪そうな人が
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「家の人に相談する」がここでの正解
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マイクロソフトの古川勝也氏
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マイクロソフトのセキュリティ戦略グループシニアプロダクトマネージャを務める古川勝也氏は、「今は小学校1年生からパソコンの授業があり、MSNの調査などでもPC利用の低年齢化が進んでいるという結果が出ている。今回のイベントはかなり低年齢を対象にしているが、こうした注意喚起を行なうのに小さすぎるとは思ってない」と語る。実際に、この日はショーを4回行なったが、どの子供もきちんと正解を答えていて「出題した側としても少し驚いた」という。
また、イベントの狙いとしては、子供だけでなく保護者に対しての注意喚起という側面も大きい。今回のイベントのクイズは子供向けで、正解発表の後に保護者向けの注意事項も伝えるという形式を取っていた。これについて古川氏は、「お父さん向けの問題もと考えたが、万が一、恥をかかせてしまっても悪いので」と冗談を交えながら、「子供が小さいうちにこそ、親子でインターネットの利用について話し合ってほしい。子供の方が新しいことを学習するスピードは速く、あっという間に親よりも上達する。その前に安全のことについて話をしておいてほしい」と語った。
そのため、今回のイベントではあえてテクノロジーなどは前面に出さず、クイズの選択肢には「家の人に相談する」といった項目を多く盛り込んだという。たとえば、子供を誘い出すようなメールに対して、単に「ダメ」と言ってしまうと、子供が隠れて会いに行ってしまうかも知れないので、「どうしても会いたいなら保護者同伴で」といった提案をするなど、親の「大人としての判断力」に期待したいという。
古川氏は、「メーカーとしてセキュリティ対策は進めているが、技術だけでは十分ではない。高い鍵を買ってきても、その鍵を掛けなければ意味がない。特に今はソーシャルな攻撃に対する注意喚起が重要で、技術はそれを補助するものと考えている」という。子供を持つ親へのメッセージとしては、「まず気軽に相談できる関係になってほしい。親が一方的に子供のPC利用について監視や検閲をしようとするよりも、コミュニケーションを取りながらアドバイスする、良き相談相手となってほしい」と語った。
関連情報
■URL
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
マイクロソフト セキュリティ
http://www.microsoft.com/japan/security/
関連記事:マイクロソフト、「インターネット安全対策スクール」開始[PC Watch]
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1030/ms.htm
( 三柳英樹 )
2006/06/26 14:16
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