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家族がブログに書きこんだ指示を実行するロボット。大きさは直径40cm程度
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ブログに指示を書き込むと……
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CEATEC JAPAN 2006の「ユビキタスネットワークシンポジウム2006ショーケース」では、ブログを通じて家族とロボットがコミュニケーションするシステム「ブログアルファ」を東芝が展示していた。
家族だけがアクセスできる専用ブログに「鍵かけたっけ?」と書き込むと、ロボットは指示の意味を解釈。しばらくすると、玄関に移動してドアをカメラで撮影する。その後、家族が出した指示に対する行動結果と、写真をブログに投稿するというものだ。
ロボットにはあらかじめ、生活に関するさまざまな常識や住宅内の位置情報、家族の名前などが登録されている。そのため、ロボットはユーザーの指示の意味を独自に解釈して行動するという。また、ロボットには無線LAN機能が搭載されており、ブログに書かれた指示を無線LAN経由で受信できる。
会場に用意されている専用ブログでは、ユーザーが指示を書き込めるようになっている。「ボジョレー飲みたい」と、やや乱暴な要望を書き込んでみると、ロボットは「ワインセラーに移動しようとしましたが、今日は無理です」などと返信。
さらに、「スーツ着なきゃ」と誰に言うわけでもなく書き込んでみると、手が付いていないロボットは、「洋タンスに移動しましたが、スーツを持ってきたいので、手伝ってください」と健気な答え。なんだか心苦しくなった。
東芝の担当者によれば、ブログアルファの実用化の見込みは未定とのこと。
● 日常生活で気になった事柄を気軽にブログ投稿できる「ライフログ」
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「ライフログ」のトップ画面
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KDDIは、携帯電話のカメラやGPS、バーコードリーダー機能などを使って、簡単にブログを投稿できるサービス「ライフログ」を展示していた。気になった商品や場所、出会った人の情報を、その場でブログに投稿できる。
例えば、購入したばかりの商品を撮影し、バーコードを読み込んで専用サーバーにアップロードするだけで、商品の画像とバーコードから得た商品情報がブログに掲載される。出会った人の名刺のQRコードを読み込んで写真を撮影すれば、その人の写真と基本情報がブログに登録される。
また、本文を自由に記入できるほか、GPSで位置情報を入手すれば現在の位置情報もブログに反映される。ブログを登録した位置をGoogle Maps上で確認することも可能だ。
会場ではRFIDタグリーダーを搭載した携帯電話を展示し、RFIDから情報を読みとるデモンストレーションも行なわれていた。RFIDは、バーコードやQRコードと比べて、より多くの情報を収録できることがメリットだ。
ライフログについてKDDIの説明員は、「日常生活で関わる商品や人物の情報を手軽に登録できるのが特徴」と話す。実用化のめどは未定だという。
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携帯電話におけるライフログの操作画面
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ブログを登録した位置をGoogle Maps上で確認することも可能だ
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関連情報
■URL
CEATEC JAPAN 2006
http://www.ceatec.com/
( 増田 覚 )
2006/10/05 21:24
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