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HDDデータを消去する「ハードディスククラッシャー」(右)とHDDを破壊する「HC-BREAKS」
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東京ビッグサイトで開催された「Security Solution 2006」でNTT-MEは、HDDのデータ消去、IT機器の買い取りやリユースを手がける「IT機器回収サービス」を紹介。ブース内では、HDDのデータを消去したり、HDDを物理的に破壊する機器を展示していた。
180×270×425mm(幅×高さ×奥行き)の専用機器「ハードディスククラッシャー」は、強力な磁気をHDDに与えることでデータを消去する。専用機器のケースにHDDを入れ、約50秒間チャージしてスイッチを押せば、HDDの容量にかかわらず1秒以内でデータを消去するという。なお、消去後のHDDは再利用できない。
NTT-MEの説明員によれば、専用機器が発生する磁気は、「3メートル以内にあるPCが壊れてしまうほど」だ。しかし、専用機器内にある磁気遮断板により、外部に洩れる磁気を20ガウス以下に抑えたという。ちなみに、「携帯電話が発する磁気は120ガウス程度」(説明員)としている。
磁気処理でデータを読み込めなくしたHDDは、「HC-BREAKS」という専用機器で物理的に破壊する。180×332×400mm(幅×高さ×奥行き)の装置にHDDをセットしてスイッチを押すと、4本の太い針がHDDに穴を開けるという仕組みだ。装置内にはカメラが備えてあり、HDDを破壊する模様を撮影する。作業終了後には、HDDを確実に破壊したことを証明する文書を発行。文書には、装置が撮影した画像と、作業の担当者の画像が添付される。
これらのサービスは、NTT-MEが出張して行なう。料金は、東京都内であれば出張費が1万5,000円前後、HDDの消去・破壊は1台につき3,000円。説明員によれば、廃棄したPCから企業の機密情報を盗み出す犯罪が発生していることから、同サービスの需要が高まっているという。特に、大量の個人情報を抱える医療機関や証券会社などの引き合いが多いとしている。
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「ハードディスククラッシャー」にHDDをセットするところ
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「HC-BRAEKS」にHDDをセットするところ
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「HC-BRAEKS」の内部。4本の針がHDDに突き刺さる。奥に見えるのはカメラ
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針で穴を開けられたHDD
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関連情報
■URL
NTT-ME
http://www.ntt-me.co.jp/
( 増田 覚 )
2006/10/20 17:28
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