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左手前のペンは、赤外線でキーボードを映し出している。左奥は操作画面を映し出すプロジェクターの機能を持つ。そのほかのペンは、右側から携帯電話機能、CPU、デジカメの機能を持つ。各ペンのサイズは、普通のペンよりもほんの少し大きい程度
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LATTICEKEY INTERFACE。サイズはだいたい携帯電話サイズ
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「ITU TELECOM WORLD 2006」のNECブースでは、5本のペン型ガジェットで構成されるPC「P-ISM」を展示している。
5本のペンはそれぞれ、赤外線でバーチャルキーボードを映し出したり、操作画面をプロジェクタとして映し出すほか、CPU、カメラ・スキャナ、携帯電話の機能を持つ。これらをBluetoohtなどの近距離無線技術で接続することで、PCの機能を使用できるという。
携帯電話機能でインターネットに接続することも可能だ。担当者は「5本のペンにPCの機能が搭載されているので、モバイルPCに比べて、より気軽に外出先でPCを利用できる」と話す。商品化は未定としている。
また、キーボードを見ずに直感的な操作を可能にするインターフェイス「LATTICEKEY INTERFACE」を出展。LATTICEとは「格子」の意味で、21個の操作キーが格子状に配置されている。ユーザーは、キーを特定の順番でなぞらせたり押すことで、ボリュームの上げ下げ、文字入力、アドレス帳の呼び出しなど、あらかじめ設定した機能を実行できる。いわば、マウスジェスチャーのような機能だ。製品化は未定だが、リモコンやPDAでの利用を見込んでいるという。
さらに、LED(発光ダイオード)を組み込んだ花型の端末が、マイクを通じて認識した人の感情を光の色で表すという情報端末「言花(ことはな)」も展示。言花は、声のリズムから感情を認識して、「喜び(joy)」「哀しみ(sadness)」「平常(normal)」「興奮(excitement)」という4種類の感情に分類、喜びなら「黄色」、悲しみなら「青色」などと、花の色の変化で感情を示す。
このほか、同社が開発したパーソナルロボット「PaPeRo」は、日本語の挨拶を5カ国語に翻訳して発音するデモを披露。会場に詰めかけた外国人が“Ohayo”としゃべりかけると、PaPeRoは「おはよう」に該当する英語や中国語、ドイツ語などをしゃべり、会場を盛り上げていた。
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言花
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PaPeRo
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関連情報
■URL
ITU TELECOM WORLD 2006(英文)
http://www.itu.int/WORLD2006/
( 増田 覚 )
2006/12/04 20:23
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