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イベントレポート
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ひろゆき氏&夏野氏が講演「日本のネットは決してダメじゃない」
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携帯ゲーム機のような見た目のNGN対応回線品質測定器
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ISAO、IPデータキャストを利用したサービスイメージを展示
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【 2009/06/11 】
アナログ停波後の周波数帯域を利用したマルチメディアサービス
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日テレが「ニュース検索API」などを紹介、国内の地上波放送局初
[18:36]
UQ Com田中社長、高速&オープン志向「UQ WiMAX」のメリット語る
[17:45]
主催者企画コーナーでは「ServersMan@iPhone」のデモも
[11:13]
国内初のデジタルサイネージ展示会、裸眼で見られる3D映像など
[11:12]
【 2009/06/10 】
CO2排出量が都内最多の地域、東大工学部のグリーンプロジェクト
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IPv4アドレス枯渇で「Google マップ」が“虫食い”に!?
[19:29]
UQ Com、7月の有料サービス開始に向けて「UQ WiMAX」をアピール
[19:20]
「Interop Tokyo 2009」展示会が開幕、今年はひろゆき氏の講演も
[14:53]

グーグルが開発者向けイベントを開催、新API「Google Gears」などを披露


Google Developer Day 2007
 グーグルは31日、開発者向けのイベント「Google Developer Day 2007」を東京・台場のホテル日航東京で開催した。世界10都市で同じ5月31日に開催されるイベントで、全世界で5,000人以上の開発者の参加が見込まれている。

 午前中のセッションでは基調講演とゲスト講演、グーグルの最新状況についての説明が行なわれ、Webアプリケーションをオフラインでも動作可能にする「Google Gears」や、iGoogleのガジェットコンテストの開催などが発表された。


API公開の目的は「開発者にとって良いことは、Googleにとっても良いこと」

米Googleのエンジニアリングマネージャーでオープンソース担当のGreg Stein氏
 基調講演では、米Googleのエンジニアリングマネーナーでオープンソースを担当しているGreg Stein氏が、Googleにとってのオープンソースの重要性や、GoogleがAPI公開を進める意義などについて語った。Stein氏はApache Software Foundationの議長を務めるなど、オープンソースに携わってきているエンジニアだ。

 Stein氏は、オープンソースの重要性を示す例として、Googleサイトマップの取り組みを挙げた。Googleサイトマップは、Webサイトの運営者が検索エンジン用にサイト内のコンテンツ一覧などをXML形式のファイルとして用意しておくことで、検索エンジンに収集してほしいページなどを知らせる仕組みだ。

 Googleでは、このサイトマップに関する文書やプロトコルをクリエイティブコモンズのライセンスで他社も利用な形で公開した。その理由についてStein氏は、「他社もこの仕組みを利用したいと考えるだろうし、仕様を拡張したいと考える企業もあるだろう。それならば、明示的に他社も利用可能とした方が良いと考えた」と説明。この結果、サイトマップについてはGoogle、Yahoo!、マイクロソフトが共同で「sitemaps.org」を設立して標準化作業を進めており、検索エンジンにとってもサイトオーナーにとっても良い結果をもたらしているとした。

 また、Googleが多くのサービスをAPIとして公開しているのも同様の考えに基づいており、「Webの開発者にとって良いことは、Googleにとっても良いことと考えている。我々のAPIを使って良いサービスを作ってもらえれば、それはGoogleにとっても素晴らしいことだ」と説明。また、Googleでは多くのオープンソースの恩恵を受けており、APIなどを公開するのは、オープンソースコミュニティに対する「恩返し」のようなものだとした。


「Web APIはオープンなインターネットの新しい形」はてな伊藤氏

はてな最高技術責任者の伊藤直也氏がゲストで登壇
 ゲスト講演では、GoogleのAPIを利用して多くのサービスを提供している、はてなの最高技術責任者を務める伊藤直也氏が登壇。Google APIを利用した「はてなマップ」「はてなワンワンワールド」、YouTubeのはてなブックマークでの利用例、Google Videoのはてなダイアリーでの利用例などを紹介した。

 伊藤氏は、「Google APIがあったおかげで、普通であれば実現が難しいサービスが可能になった」として、APIによってサービス開発にかかる時間も大幅に短縮されたとメリットを強調。地図や動画のインフラなど、個人や小さな企業では手を出せないサービスも開発できるようになったとして、Web APIはサービス開発の敷居を下げ、ユーザーとプログラマー、サービスを豊かにするものだとした。

 また、こうしたWeb APIを公開する流れはこれからもさらに加速し、Web APIはオープンなインターネットの新しい形になるだろうと説明。その中でもGoogle APIは、個人で作るのは難しい規模の機能がAPIとして公開されており、オープンで使いやすく、安定していると高く評価し、「みなさんもGoogle Web APIを使って創造の楽しさを味わってみていかがでしょうか」と来場者に呼びかけた。


「iGoogleガジェットコンテスト」の開催を発表

グーグルの及川卓也シニアプロダクトマネージャー
 グーグルのシニアプロダクトマネージャーを務める及川卓也氏は、グーグルの最新状況について説明。当日に公開されたばかりの「Google Gears」を紹介した。

 Google Gearsは、オフライン状態でもWebアプリケーションを利用できるようにするブラウザ拡張とAPIで、GoogleのサービスではRSSリーダーの「Google Reader」がGoogle Gearsに対応した。及川氏は、「さきほど作業が終わったばかりで、先にイベントが始まったシドニーの講演ではたぶん間に合わなかったと思う」と述べ、Google Readerがオフライン状態でも利用できるデモを披露。今後、さらに多くのGoogleのアプリケーションがGoogle Gearsに対応する見込みだとした。

 また、iGoogle(旧パーソナライズドホーム)上で動作するガジェットについて、インプレスR&Dとの共催による開発コンテスト「iGoogleガジェットコンテスト」を開催すると発表。作品募集期間は6月中旬〜9月末、結果発表は10月末の予定で、未公開の作品でiGoogleで動作するガジェットを募集する。応募方法や賞品などは今後コンテストのサイトで発表される予定で、賞品については「Googleらしい、ひとひねりあるものを考えている」と語った。

 iGoogleのガジェットやGoogleデスクトップのガジェットも、GoogleがAPIを提供することで新しいサービスの開発を促進するものだが、これらは開発者側には「Googleを介してユーザーを獲得できる」というメリットがあるという。作成したガジェットをGoogleに登録でき、Googleを訪れたユーザーがガジェットを利用することで、サービスへの誘導が可能となるためだ。

 及川氏は最近公開されたサービスでこれと同様なものとして、Googleマップに自作のアプリケーションを組み込むことができる「Googleマップレット」を紹介。地図上の距離を測るツールやホテルの予約状況を地図上に表示するツールなど、自作のツールをGoogleマップに組み込むことができる仕組みで、作成したマップレットはGoogleに登録できる。

 及川氏はGoogleマップレットについても、5月31日から日本語版が開発者用プレビューサイトで公開されたことを発表。現時点ではまだ日本語のサービスが少ないため、多くのサービスを開発してほしいと呼びかけた。


iGoogleガジェットコンテストの概要 「Googleマップレット」は日本語版も公開された

Google Gearsの概要 Google Gearsはブラウザ拡張として提供される

関連情報

URL
  Google Developer Day 2007
  http://code.google.com/events/developerday/
  Google Gears
  http://gears.google.com/
  iGoogleガジェットコンテスト
  http://igooglecon.jp/
  Googleマップ 開発者向けプレビュー
  http://maps.google.co.jp/preview

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( 三柳英樹 )
2007/05/31 18:22

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