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イベントレポート
【 2009/06/12 】
ひろゆき氏&夏野氏が講演「日本のネットは決してダメじゃない」
[18:57]
携帯ゲーム機のような見た目のNGN対応回線品質測定器
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ISAO、IPデータキャストを利用したサービスイメージを展示
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【 2009/06/11 】
アナログ停波後の周波数帯域を利用したマルチメディアサービス
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日テレが「ニュース検索API」などを紹介、国内の地上波放送局初
[18:36]
UQ Com田中社長、高速&オープン志向「UQ WiMAX」のメリット語る
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主催者企画コーナーでは「ServersMan@iPhone」のデモも
[11:13]
国内初のデジタルサイネージ展示会、裸眼で見られる3D映像など
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【 2009/06/10 】
CO2排出量が都内最多の地域、東大工学部のグリーンプロジェクト
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IPv4アドレス枯渇で「Google マップ」が“虫食い”に!?
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UQ Com、7月の有料サービス開始に向けて「UQ WiMAX」をアピール
[19:20]
「Interop Tokyo 2009」展示会が開幕、今年はひろゆき氏の講演も
[14:53]

文化庁メディア芸術祭、Web作品ではニコニコ動画も展示


 文化庁、国立新美術館、CG-ARTS協会は、アートやエンターテイメント、アニメーション、マンガ作品の優秀作を表彰、展示する「平成19年度(第11回)文化庁メディア芸術祭」を開催する。期間は2月6日から17日まで。場所は東京・六本木の国立新美術館。入場は無料。

 今回は世界43の国と地域から2,091作品の応募があったという。展示会場では、受賞作品および推薦作品の約160点が見られる。アート、エンターテイメント、アニメーション、マンガの各部門展示に加え、今後のアート表現に応用できる最新技術を紹介するコーナー「先端技術ショーケース’08 未来のアート表現のために」や、世界のメディア芸術祭を紹介するコーナー「Media Art in the World」なども設けている。同時に、シンポジウムや作品上映会なども実施する。


アート部門では台風情報共有サイトなど紹介

展示会場

Web作品展示ゾーン
 アート部門のWeb作品は、審査委員会推薦の9作品を展示している。会場のWebゾーンには、6台のノートPCが設置され、作品を自由に閲覧できる。

 「Nothing Happens」は、ユーザーのクリックによって、実際に“物”が動く作品。ライブ動画配信画面にはリアルな装置が映されており、ユーザーのクリック数に応じて、装置が作動し、板の上に乗せられた箱が移動する仕組み。画面下で累計クリック数がわかる。

 「台風前線」は、台風に関する情報をユーザーが投稿できるWebサイト。台風の進路に沿って、各地域から投稿された情報を閲覧できる。投稿はブログからのトラックバックや携帯電話のメールから可能。現在は台風が発生していないため、タイムラインから過去の台風情報を確認できた。

 「A day in the life of Ayako」は、主人公の奇妙な1日を描いたFlashアニメーション。主人公は実写、それ以外はイラストになっている。ただ再生するだけでも楽しめるが、画面内のオブジェクトをクリックすることで、早送りや巻戻しが可能。「マキビシコミック」は、マンガとゲームを合わせたようなFlash作品。画面上で気になった物やキャラクターをクリックすることで、ストーリーが展開する。


Nothing Happens 台風前線 台風情報の例

 「expART123」は、JAVAで動作するアニメーション。Individuality、the HOLE、Constellationの3コンテンツが用意されており、それぞれ画面内にキャラクターやオブジェクトを配置できる。配置方法の違いでキャラクターの動きなどが変化する。「fragments 2/4」は、色の付いたリングをオブジェクトに衝突させることで音が鳴るFlashコンテンツ。リングは8色、オブジェクトは3つあり、どの色をどのオブジェクトに当てるかで音色が異なる。

 「Color Cubes」は、与えられたコマンドをテキストで入力することにより、ユーザーの辿る道筋に沿って、色とりどりの画面が表示される作品。「WORLD」は、画面内に配置された20の映像をマウスオーバーすることで拡大・変化できる作品。「ティー・アール・エフ・エフ・ディー・ジー」は、transformation(変形)、rise(上昇)、flotage(浮遊)、flow(流動)、division(分裂)、growth(成長)の単語をダイナミックに表示するタイポグラフィック作品。


A day in the life of Ayako マキビシコミック WORLD

エンターテイメント部門にはニコニコ動画も

 エンターテイメント部門では、優秀賞を受賞したWeb作品「DAYDREAM」が2台のモニターで展示されている。DAYDREAMは、日本とロンドンに店舗を持つ帽子の製造ブランド「Weave Toshi」のサイトで公開された作品。マウスカーソルの移動で静止画を連続再生し、動画として見せている。カーソルの動きを止めれば、その部分の静止画を拡大表示する。

 また、エンターテイメント部門 Webの審査委員会推薦作品では、「ニコニコ動画」のほか、企業のPRサイトなどを紹介。TOYOTAの「あしたのハーモニー」、シャープの「It's D」、ペプシの「ペプシネックスダンス」、ソニーの「VAIO Interactive Adverts」など9作品を会場のノートPCで閲覧できる。さらに、マンガ部門でもオンライン作品の4作品を紹介している。

 なお、今回紹介したWeb作品は文化庁メディア芸術祭のサイトからも閲覧できる。


DAYDREAM マンガ部門のオンライン作品

関連情報

URL
  第11回文化庁メディア芸術祭
  http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/outline/exhibition/


( 野津 誠 )
2008/02/06 18:30

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