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Yahoo!でCTOを務めるアリ・バロウ氏
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「Yahoo! Open Strategy」の狙い
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サンフランシスコで開催中の「Web 2.0 Expo」で24日、Yahoo!のCTOを務めるアリ・バロウ氏が新たな戦略「Yahoo! Open Strategy(Y!OS)」を打ち出した。同日発表した「Yahoo! Search」の検索結果カスタマイズ機能「Search Monkey」を皮切りに、Yahoo!のさまざまなサービスで利用可能なアプリケーション開発環境を提供し、Yahoo!と外部の結びつきをより一層強化するとアピールした。
Search Monkeyは、サイトオーナーがYahoo! Searchの検索結果画面に自サイトが表示される際に、どんな情報が表示されるかを選択および指定できる機能。Webサイトオーナーおよび開発者向けに限定公開されたものだ。このSearch Monkeyについて、「戦略のほんの第一歩に過ぎない」と語るバロウ氏は、今後も開発者向けのプラットフォームを続々と開放する考えを示した。
具体的には、「Yahoo! Mail」「My Yahoo!」「Yahoo! Mobile」などに加え、Yahoo!のトップページからも外部のアプリケーションを利用可能にするとコメント。実際にこうしたアプリケーションが、Yahoo!のトップページ上に表示されるスライドなどを紹介した。これによりユーザーは、第三者が開発したアプリケーションを、Yahoo!のページから利用できるようになる。
これまでYahoo!はオープン戦略として、Yahoo! SearchやYahoo! Mailなど25以上のサービスのAPI公開を公開してきたという。これに対してY!OSは、Yahoo!のサービス上で外部のアプリケーションを利用可能にすることから、バロウ氏は「単なるオープンソースページではなく、かつてないほどデベロッパーに対してオープンな姿勢」と自ら評価した。
最近では、「MySpace」や「Facebook」をはじめとするSNSが、自社サイトで利用可能なアプリケーションの開発プラットフォームを提供している。この点に関してバロウ氏は「新たなSNSを作ろうとしているわけではない」と釘を刺し、Yahoo!のプラットフォームを通じてユーザーや開発者のプロフィールを1つにすることが狙いであるとコメント。その上で、「Yahoo!をよりソーシャルにしていきたい」と訴えた。
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「Search Monkey」を皮切りに、今後もさまざまなサービス向けにプラットフォームを開放するという
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ユーザーは、第三者が開発したアプリケーションを、Yahoo!のページから利用できるようになる
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今後は、第三者が開発したアプリケーションがYahoo!のトップページに表示されるという
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Yahoo! Sportsなどでも外部アプリケーションが利用可能になるという
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関連情報
■URL
Yahoo! Developer Network blog(英文)
http://developer.yahoo.net/blog/archives/2008/04/introducing_the_1.html
Web 2.0 Expo San Francisco 2008(英文)
http://en.oreilly.com/webexsf2008/
( 増田 覚 )
2008/04/25 18:24
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