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「第5回情報セキュリティEXPO」など8つのイベントが東京ビッグサイトで開催中
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東京ビッグサイトで5月14日から16日まで、情報セキュリティ対策に関する専門展示会「第5回情報セキュリティEXPO」が開催されている。「ソフトウェア開発環境展」「RFIDソリューションEXPO」「Web2.0マーケティング フェア」など8つのイベントが同時開催され、計1,551社が出展している。
情報セキュリティEXPOの会場内では、ウイルス対策、不正侵入防御、フィルタリングなど複数のセキュリティ機能を統合的に管理するための製品・サービスが集結する「UTM(統合脅威管理)ゾーン」が今年から新設。そのほか、「メールセキュリティゾーン」「検疫ソリューションゾーン」「フォレンジックゾーン」「ドキュメントセキュリティゾーン」「バイオメトリクス認証ゾーン」が設けられている。
● ユージン・カスペルスキー氏が会場内ブースで講演
UTMゾーンでは、カスペルスキーが企業向け製品「Kaspersky Open Space Security」を出展。ワークステーション、ファイルサーバー、メールサーバー、ゲートウェイなどへの脅威から保護するオールインワンのセキュリティ製品だ。ブースで開催している説明会では、Kaspersky Labの創設者で所長を務めるユージン・カスペルスキー氏が講演し、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。
ブース内ではこのほか、主人公のユージンが武器でウイルスを破壊しながら、「新種ウイルスが多すぎる! ○○○を装備だ」といった情報セキュリティに関するクイズに答えるゲーム「VIRUS CRISIS」を展示。クイズに正解したりウイルスを破壊して「更新プログラム」を取得し、最終的に人工衛星墜落の危機を阻止するというストーリーだ。なお、「国内でここまで大規模な出展は初めて」(カスペルスキー広報部)というブースは、企業向けセキュリティ製品の名称にちなんで、宇宙空間を意識した作りになっており、会場内ではノベルティとしてプリンの宇宙食を配っていた。
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カスペルスキーのブース
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「Kaspersky Open Space Security」の概念図
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「VIRUS CRISIS」では、主人公のユージンが武器でウイルスを破壊。情報セキュリティクイズに答え、最終的には人工衛星墜落の危機を阻止するというゲームだ
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ゲームの途中で、情報セキュリティに関するクイズが出題される
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ブース前で開催したカスペルスキー氏の講演には黒山の人だかりが
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ブースで配られるプリンの宇宙食。「1957年…世界初の人工衛星『スプートニク』打ち上げ」など宇宙の歴史が書かれる中、「2004年…カスペルスキー日本上陸」「2007年…Kaspersky Open Space Security打ち上げ」などと宣伝も
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● アンダーグラウンド市場は、競争激化で“価格破壊”も
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ドイツの会社らしく(?)来場者にはビールをふるまっていた
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ドイツのセキュリティベンダーであるG DATA Softwareでは、欧州におけるセキュリティのアンダーグラウンド市場の最新事情を紹介。マルウェアの作成キットが22,000円、商用サイトの脆弱性情報が80,000円、メールアドレス1,000万件分が16,000円、DDoS攻撃のレンタル料が1日あたり10,000円、クレジットカード情報が1件200円、セキュリティ番号付きのカード情報でも4,000円程度で販売されていることなどを説明していた。
今回のイベントにあわせて来日した同社CTOのディルク・ホーフストラーテ氏によれば、これらの情報が売買されているアンダーグラウンド市場は、最近では“競合”が多数登場していることから“価格破壊”が起こっていると指摘。このため、破格の値段でカード情報や脆弱性情報が売買されていると説明した。
情報セキュリティEXPOではこのほか、最新技術動向や先進事例を紹介するセミナーも開催されている。
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G DATA SoftwareでCTOを務めるディルク・ホーフストラーテ氏
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マルウェア作成キットの売買価格
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サイトの脆弱性情報の売買価格
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メールアドレス1,000万件の売買価格
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DDoS攻撃の1日あたりのレンタル料
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クレジットカード情報の売買価格
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関連情報
■URL
第5回情報セキュリティEXPO
http://www.ist-expo.jp/
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( 増田 覚 )
2008/05/15 17:25
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