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クリプトン・フューチャー・メディアの西尾公孝氏
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7月30日時点でのピアプロへの投稿数
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「iCommons Summit 2008」(以下、iSummit)で7月31日、「初音ミク」の生みの親であるクリプトン・フューチャー・メディアの西尾公孝氏が、「オープンビジネスの可能性」というテーマで講演。同社が運営するCGMコンテンツ投稿サイト「ピアプロ」を紹介し、二次創作を通じてユーザー同士のコラボレーションや自己実現などを後押ししたいと話した。
ピアプロでは、初音ミクをはじめとする同社VOCALOID製品のキャラクターを二次創作の素材として解放。イラストや音楽、歌詞の投稿を受け付け、ユーザーが他人の楽曲などと組み合わせて公開してもらう仕組みを提供している。ただし、コンテンツの複製や頒布は非営利目的に限られている。
「二次創作を可能とすることで、コラボレーションや自己実現を後押ししたい。二次創作はファンアートのひとつ、製品の拡販にもつながると考えている。また、自分の作品が使われることを実感してもらうことで、権利侵害について考えてもらう側面もある。」
7月30日時点でのピアプロへの投稿数は、楽曲が8800曲(30~60曲/日)、イラストが5万2000枚(200~300枚/日)、歌詞が1万100枚(50~80作/日)に上る。「ピアプロにある、大変な熱量をうまくマッシュアップして、マネタイズする実験の場として検討していきたい」。
なお、iSummit開催に先立ちクリプトンでは、ピアプロを通じてクリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)公認キャラクターのイラストを募集していた。6月23日から7月18日までの募集期間で、200件以上のイラストが寄せられたという。
31日のiSummitでは2作品を採用することが発表され、今後はCCJP公認キャラクターとして使用されるほか、クリプトンでVOCALOID化も検討する。ピアプロではCCを導入していないが、今回投稿された全作品にはCCライセンスを付与し、非営利目的に限り、再配布や改変を許可するという。
関連情報
■URL
ピアプロ
http://piapro.jp/
ピアプロ開発者ブログ(CCJP公認キャラクターのイラストも掲載)
http://blog.piapro.jp/2008/07/isummit2008-2.html
■関連記事
・ 「初音ミク」生みの親らが語る、CGMのビジネス化や権利の課題(2008/07/23)
( 増田 覚 )
2008/08/01 19:53
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