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高度衛星ダウンロード放送のサービスイメージ
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NHK放送技術研究所は、21日から24日まで一般公開する「技研公開2009」において、衛星放送の高速伝送路を用いて番組をダウンロードできる「高度衛星ダウンロード放送」を展示する。伝送方式にIPを利用することで、インターネット上のサービスとシームレスに連携できるのが特徴だ。
今回は、サービスの利用イメージと伝送方式を紹介している。利用イメージとしては、例えば、ダウンロードが集中しそうな人気番組は安定した衛星伝送路から、その他の多様な番組はネットからダウンロードするといったことが可能。課金やライセンス情報の取得はネット経由で行う。
衛星からは、映像・音声などのメディアファイルと、関連するメタデータファイルを伝送する。具体的には、ファイル名やファイルサイズなどの情報を含む「ファイル情報」と、ファイルを分割したデータユニットをパケット化して送信。受信機でデータユニットを結合してファイルとして蓄積する。
ブースでは、送信装置および受信装置、ダウンロードアプリケーションのデモ機を展示している。説明員によれば、衛星伝送路でハイビジョン番組を9倍速でダウンロードできるという。現在は、高度衛星デジタル放送におけるダウンロード方式の標準化作業を行っており、2011年以降の実験放送実現に向けて、受信機などの開発を進める考え。
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ダウンロード放送の伝送方式
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ダウンロードアプリケーションの試作版
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送信装置や受信装置の試作機
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関連情報
■URL
技研公開2009
http://www.nhk.or.jp/strl/open2009/
( 野津 誠 )
2009/05/20 15:33
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