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「インターネット白書2006」で見るインターネットの現在(3)

4人に1人がP2Pユーザー、ポータルではYahoo!の強さが際立つ〜個人利用動向

 インターネットの利用実態について統計データをとりまとめた「インターネット白書2006」(監修:財団法人インターネット協会、発行:インプレス R&D、定価:7,140円)が6月15日に発売された。今回は白書の中から、個人のサービス利用動向について取り上げる。

 なお、個人のインターネット利用動向については、アクセスメディアインターナショナルが2006年4月に実施したWebアンケート調査をもとに分析している。この調査では、自宅からインターネットに接続している13歳以上の男女を対象にして、Webによるアンケートを実施。有効回答数は1,705サンプルとなっている。このため、調査対象はすべてパソコンからインターネットを利用しているユーザーであることに留意してほしい。


4人に1人がP2Pファイル共有アプリケーションユーザー

ファイル共有のためのP2Pアプリケーション利用率

ファイル共有ソフトのシェアでは、前年比大幅減ではあるが前年に続き、WinnyとWinMXが1位・2位
 ファイル共有を主な用途とするP2Pアプリケーション利用状況を見ると、P2Pの利用者は25.1%に上り、2005年の4.7%から大きく伸びているという結果となった。ただし、2005年調査では設問でP2Pのアプリケーション名を具体的に挙げていないなど設問が変わっており、このために違いが大きく出ている可能性があることに留意したい。2005年調査時の質問では、利用しているアプリケーションがP2Pアプリケーションだとはユーザー自身が意識していなかったために、実情よりも低い数字となった可能性はあるだろう。

 実際に利用しているP2Pアプリケーション(複数回答)では、Winnyが29.0%でトップ。2位以下は23.8%のWinMX、10.5%のLimeWire、6.3%のBitTorrentと続く。Winnyは前年調査に続いてトップだが、シェアは44.4%から29.0%と大きく落ちている。2位のWinMX、3位のLimeWireでもこの傾向は同様で、有名なP2Pソフトのシェアが落ちている一方、利用しているアプリケーション名を「わからない」とするユーザーが46.3%を占める。これらの結果から、P2Pを利用していることはわかっているがアプリケーション名も覚えていない初心者層などに広まっている可能性があると考えられる。

 P2Pアプリケーションで交換しているファイルの種類(複数回答)では、音楽ファイル76.5%、動画ファイル68.3%、画像ファイル46.1%が上位を占め、音楽・動画・画像などのリッチコンテンツの交換が主な用途となっている。また、アプリケーションファイルを交換しているユーザーも29.6%に上り、Winnyのウイルスが世間を騒がせる事件が続いた後でも、EXEファイルなどの実行ファイルを交換するユーザーが少なくないことがわかる。


SNSユーザーのうち8割以上がmixiを利用

利用しているコミュニティ機能(複数回答)

登録しているSNSサービス(複数回答)
 コミュニティ系サービスで利用しているサービスは、掲示版19.6%、メッセンジャー12.3%、SNSが11.0%、メーリングリスト10.9%、チャット6.9%の順となった。前年の2005年調査と比較して、SNSが2.6%から11.0%と伸びた以外は、いずれも利用率が下がっている点が注目される。特にオープン型の掲示板は28.5%から19.6%へと8.9%も利用率が下がり、メッセンジャーも対前年比5.8%減の12.3%とポイントを落としている。

 「コミュニティ・コミュニケーション系のサービスは利用していない」というユーザーは前年調査の54.8%から46.6%へと減少している。こうしたことから、相手を限定できないオープン型の掲示版や、メッセンジャーなどのリアルタイムコミュニケーションから、情報をやり取りする相手を限定でき、またリアルタイムのやり取りに拘束されない、くつろげる「場」としてのSNSサービスへユーザーが流れているとも考えられる。来年以後の推移が注目される点だ。

 SNSサービスでは、登録しているSNSの数は「1つ」が60.7%と主流で、SNS利用者のうち86.2%がmixiを利用しているなど、mixiがSNSサービス市場を独占する流れになりつつある。


ブログの認知度は98%超。話題先行でまだ利用率が低いPodcasting

ブログの認知度

RSSリーダーの認知度と利用
 ブログの認知度は前年比7.2%増加し98.6%と、インターネットユーザーのほぼすべてが知っていると言ってよい結果となった。自分のブログを開設しているユーザーは25.3%と、ユーザーの4人に1人がブログを持っている計算だ。

 利用しているブログサービス(複数回答)では、ライブドア18.2%、gooブログ17.1%、楽天広場16.4%、Yahoo!ブログ12.7%。大手ポータルのサービスが上位に並ぶものの、現状では1社〜数社が圧倒的なシェアを占めるのではなく、多数のサービスがシェアを分け合っている形となっている。

 利用しているブログ検索エンジン(複数回答)では、「Yahoo!ブログ検索」が12.9%と、ここでもYahoo!が強さを見せた。ただし、複数回答を許すアンケートながらトップでも1割強のユーザーしか利用しておらず、「ブログ検索エンジンはほとんど利用していない」が68.0%と大多数を占めるなど、ブログ専門の検索エンジンサービスそのものがまだユーザーに浸透してないという結果となっている。

 ブログサービスが浸透するのに比例して、RSSリーダーの認知率も高まっており、2005年の43.1%から64.8%と2割以上伸びた。ただし、64.8%という認知率には「聞いたことがあるが、どういうものか知らない」25.2%も含まれており、内容を理解しているユーザーは全体の約4割にとどまる。実際にRSSリーダーを利用しているユーザーも14.8%と全体の1割を超える程度で、現在はまだ先進的なユーザーが利用しているものの全体には浸透していない状況と言えるだろう。

 また、ブログと同様、個人が情報発信できるメディアとして注目を集めるPodcasting(ポッドキャスト)については、「名前を聞いたことがある」22.8%を含めた認知率が43.7%と、半数以下にとどまる。内容も理解しているユーザーは20.9%と全体の約2割で、Web 2.0、音声・動画配信などのキーワードと絡めて業界で注目を集めているわりに浸透率はまだまだ低いことがわかる。さらに、実際に利用しているユーザーはPodcastingを認知している4割強のユーザーに絞っても14.0%に止まり、全体から見ると約6%と1割にも満たない結果となった。

 Web 2.0的サービスとして話題に上る機会が増えてきたソーシャルブックマークについても、現状ではサービスが少ないこともあり、認知率は42.2%、「知っているし、使っている」というユーザーは16.4%にとどまる。


約9割のユーザーが検索でYahoo!

利用している検索サービス(複数回答)
 利用している検索サービス(複数回答)では、Yahoo! JAPANが89.9%で前年に続きトップとなった。71.6%のGoogle、48.3%のgoo、32.7%のinfoseekが続く。前年との比較では、Yahoo! JAPANが92.1%から89.9%とわずかにポイントを落としたのを除き、上述の4位まではいずれもポイントを伸ばしている。一方、5位のMSN以下は、新しく調査対象となったブログ専門検索エンジンとAsk.jpを除いていずれもポイントを落としており、強いサービスへいっそう集中する傾向が見られる。新しく調査対象となったブログ専門検索エンジンは19.9%と、すでに約2割が利用している。

 利用形態を見ると、検索サービスの平均利用数は3.27で、ユーザーの33.8%がサービスを使い分けている。利用歴で見ると、10年以上とインターネット歴が長いユーザーの使い分け率が半数を超えた。1日の利用回数は、10回以上が18.7%と2割近くを占める一方で、ほとんど使っていないとする層も11.6%を占める。全体では、ほとんど使わない層も含めて1日4回以下が64.5%と過半数を占める結果となった。年齢別では、10代および20代で10回以上が2割以上と高く、検索サービスの使い分け比率も高いこの層では検索サービスを使いこなしている傾向が見られた。


WebメールはYahoo!、メールソフト・ブラウザはMSが圧倒的シェア

利用しているWebメールサービス(複数回答)
 ユーザーの約8割がWebメールサービスを利用しており、利用率は高い。利用しているサービス(複数回答)では、「Yahoo!メール」を挙げるユーザーが6割を占め、ここでもポータルサービスとしてYahoo!の強さが際立つ結果となっている。2位以下はMSN Hotmailが28.6%、3位がgooメール18.5%、infoseekメール10.9%と続く。

 Webメールサービスではなく、アプリケーションのメールソフト利用率(複数回答)では、Outlook Expressが64.1%と、2005年の75.5%から10ポイント以上落としているものの、6割を超えるシェアを占める。2位はOutlookの11.2%で、Outlook Expressの64.1%およびMicrosoft Entourageの1.6%と合わせると、マイクロソフトのシェアは76.9%と8割近くに及ぶ。なお、マイクロソフト以外はすべて5%未満のシェアとなるが、シェアウェアのBecky! Internet mailが4.1%、Apple mailが3.0%、ジャストシステムのShurikenが2.3%と続く。

 Webブラウザ利用調査(複数回答)でもInternet Explorerを利用しているユーザーが81.2%とマイクロソフトは8割のシェアを占める。以下FireFox 8.9%、Sleipnir 6.0%、Netscape 5.3%、Opera 4.2%と、マイクロソフト以外はいずれも10%のシェアに満たない。


関連情報

URL
  「インターネット白書2006」概要(インプレスR&D)
  http://www.impressrd.jp/hakusho/internet2006
  「インターネット白書2006」販売ページ(impress Direct)
  http://direct.ips.co.jp/book/hakusho2006/

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( 工藤ひろえ )
2006/06/21 17:09

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