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ネットが新しいデスクトップになる! 仕事に使えるGoogle入門
第5回 Googleリーダー編


 「Googleリーダー」はRSSリーダー(フィードリーダーとも呼ぶ)と呼ばれるアプリケーションの1種である。「RSSリーダー」の名前は知っているが、使ったことはないという方も多いだろう。RSSリーダーで何ができるのかを、最初に軽く説明しておこう。

 ブログやニュースサイトの新着記事を効率よくチェックできる、というのがRSSリーダーの利点だ。チェックするサイトが10前後ならさほど有り難みを実感することはないのだが、数十、あるいは百以上ものサイトをチェックする必要がある方なら、いったんRSSリーダーを使いはじめると、その便利さに手放せなくなること請け合いだ。

 RSSリーダーは、ブログやニュースサイトが提供している記事データ「RSSフィード」を自動的に収集し、未読のものを新しい順に並べ(他の並べ方もできる)、ユーザーの目の前に一覧として提供してくれる。

 ユーザーは各サイトのレイアウトや構成の違いにとらわれることなく、新着記事のタイトルやサマリをを一覧でチェック、気になるものだけ本文をじっくり読むことができる。Webブラウザを利用する場合よりも、効率良く多数のサイトをチェックすることができるため、重要な情報のチェック漏れが防げる。


高速にニュースが読めることを体験しよう

 では、RSSリーダーを実際に使ってしてみよう。Googleアカウントを持っていれば、GoogleリーダーのURLにアクセスすると、すぐに利用開始できる。最初はGoogleがピックアップしたニュースサイトのRSSをまとめた「ニュースパッケージ」を使って、実際にRSSリーダーを使ってみることにする。


Googleアカウントがあれば、サイトにアクセスするだけですぐにGoogleリーダーを利用できる(Googleアカウントがない場合は登録、およびログインが必要)。手始めに[ニュース]の[登録]をクリックしてみよう [“ニュース”パッケージを登録しました]と表示され、画面左(ナビゲーションパネル)の登録フィード一覧に7サイトのタイトルが表示された

全ニュースサイトの記事をまとめてチェックするために[すべてのアイテム]をクリック。簡単なヒントが表示されるので[このメッセージを表示しない]をクリック 画面右のアイテム(記事)部分を下にスクロールしていくと、スクロールアウトした記事が既読扱いになる。[すべてのアイテム]の数字が減っていくことに注目。この数字は未読記事の数を表す

見出し等を流し読みしながら、気になる記事があったら見出し(または横にある[>>]をクリックすると、Webページが開いて記事を読める 後でじっくり読みたい記事は[☆]をクリックしてスターを付ける。重要なものにスターを付けるインターフェイスはGmailと同じだ

[スター付きアイテム]をクリックすると、スターを付けた記事の一覧が表示される。後からゆっくり読み返したい記事などに利用しよう。スターは自動的には外れないので、不要になった記事は[☆]をクリックしてスターを外しておく

 Googleリーダーのサイトにアクセスすると、「フィード パッケージで今すぐ始めよう」と書かれた下に、Googleが用意したフィードパッケージが表示される。フィードパッケージは、「ニュース」「スポーツ」「ファイナンス」「ビデオ/写真」「エンターテインメント」「Google情報」の6種があるが、ここではニュースを選んで登録してみよう。

 登録すると、「“ニュース”パッケージを登録しました」とメッセージが表示され、画面左(ナビゲーションパネル)の登録フィード一覧にニュースサイトのタイトルが表示される。以後は、「登録フィードを追加」から好みのサイトを追加していけば良い。

 記事の見出しを流し読みして(サイトによっては本文の一部、または全文も表示される)、気になる記事だけサイトにアクセスして全文を読むようにする。これは新聞など紙媒体をパラパラとめくりながら読むときの要領に似ている。

 そして、じっくり読みたい記事はスターを付けておく。これも紙媒体に見立てるとすれば、スクラップをしたり、しおりを挟んでおくことに通じる。「RSSリーダー」と聞くとどうも難しそうな印象だが、基本的には人間が昔からやっている「大量の情報を選んで読む」という行為を補助するためのツールと捉えればいい。


 キーボードショートカットキーでの利用も可能だ。[j]またはスペースキーで次(下)の記事へ進み、[k]または[Shift]+スペースキーで前(上)の記事に戻る。気になる記事は[v]でWebページを開き、[s]でスターを付ける/外す。マウスポインタを動かす時間がなくなり、より操作はスピーディーになる。目が読解力がついていけるかは別問題だが。


よく読むブログやニュースサイトを登録する

 Googleリーダーの基本的な使い方がわかったところで、よく読むブログやニュースサイトを登録してみよう。登録できるサイトはフィードの配信に対応しているもの。ブラウザにIE7を利用しているのなら、対応サイト表示時にフィードのアイコンがオレンジになる。

 登録作業はGoogleリーダーの[登録フィードの追加]にサイトのURLを入力するだけで完了する。


フィードの配信に対応したサイトの場合、IE7のフィードアイコンがオレンジになる [登録フィードを追加]をクリックしてURLを入力し、[追加]をクリックすれば登録は完了

登録完了したところ。[フォルダに追加]をクリックして既存のフォルダ名を選択するか新しいフォルダを作成すると、フォルダ別にフィードを整理できる。[ITニュース]、[仕事関係]、[知り合い]等で整理しておくと便利だ [設定]-[登録フィード]で、登録したフィードの名称変更やフォルダの入れ替え、削除などを行なう

 新しいブログを発見して今後も読みたい、というような場合には、その場で登録できるブックマークレットを利用すると良い。


[設定]-[追加機能]で、[サイトをブラウズしながら登録する]の下にある[登録]のリンク上を右クリックし[お気に入りに追加]を選択。警告が表示されるが[はい]をクリックして、お気に入りに登録しておく Googleリーダーに登録したいサイトを開いた状態で、お気に入りから[登録...]を開く

Googleリーダーにページが切り替わり、フィードが取り込まれた。ここで[ユーザー登録]をクリック 登録が完了

共有機能で気になる記事を共有してみよう

 RSSリーダーは個人で使うものだが、Googleリーダーには共有機能があり、自分がいつも読んでいるフィードを友達と共有して一緒に読んだり、スターを付けた記事を共有して自分の関心事を共有したり、といったことができる。

 このとき、共有とはイコールWeb全体への公開であり、特定ユーザーとだけ共有することはできないことに注意しておきたい。とはいえ公開URLにはランダムな数字が含まれているので、URLを知らせたユーザー以外が見ることは困難になっている。


[設定]-[タグ]で、フォルダごとにフィードの公開を設定できる(フィード管理での[フォルダ]がここでは[タグ]となっているのは日本語化の混乱だと思われる) 特定のフォルダにチェックを付けて[非公開]の左にあるアイコンをクリックすると、そのフォルダ内のフィードすべてを公開にする。[公開ページを開く]で表示されるURLを友達に知らせることで共有できる

共有を受けたページを表示しているところ。記事の一覧を見ることができるが、未読/既読の管理はできない

 RSSリーダーは、Webにある大量の情報をさばくために、いまや欠かせないツールといっても良いだろう。ITに近い業界で働く方なら、Webからの情報収集は欠かせない。当初はブロガー同士の交流など、ブログを中心とした用途がメインだったが、現在はブログではない一般のニュースサイトでもRSSリーダーに対応するサイトが増えた。

 Webはプル型と言われる通り、基本的には自分から求めなければ情報が得られないメディアだ。しかし、Web上の膨大な情報をひとつずつブラウザでアクセスしてチェックしていたのでは、チェックだけで一日が終わってしまう。主なニュースを把握するには、ニュースサイトや話題の早いブログ、人気キーワードを提供するRSSフィードなどをRSSリーダーで素早くチェックするのが最も効率的だ。

 少々工夫すれば、ショッピングサイトの人気商品や天気予報、掲示板の新しい書き込み、新着メールなど、あらゆる情報をRSSに変換し、まとめて見ることもできる。インターネットをある程度以上に使いこなすためには、RSSリーダーの情報処理能力は非常に頼もしいパートナーとなる。

 ただし、正直なところ、現状でGoogleが最もすぐれたRSSリーダーかと言えば、必ずしもそうとは言い切れないのが現状だ。しかし、Googleツールバーをインストールしていたり、Googleの他のサービスを愛用しているなら、ブラウザ上のデスクトップサービス「iGoogle」でそれらをまとめるなども可能なので、一度使ってみることをおすすめしたい。


関連情報

URL
  Googleリーダー
  http://reader.google.co.jp/
  Google
  http://www.google.co.jp/
  Googleリーダーブログ(英文)
  http://googlereader.blogspot.com/

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( 小林祐一郎 )
2008/05/13 18:28

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