写真の中の不要な部分だけをキレイに消去する「TouchRetouch」


アプリ名TouchRetouch(Ver. 2.1)
こんなときに写真に写り込んだ余計なものを消したい!
価格85円
販売Maksym Davydov (C)Adva-Soft
URLhttp://itunes.apple.com/jp/app/id373311252

塗りつぶして実行するだけで消える

 撮影した写真に、余計なものが映り込んでしまい、意図した結果を得られずにがっかりしてしまうことがある。場合によっては著作権の問題で、そのままブログやSNSにアップロードできないこともあるだろう。そんなときに、特定の対象物だけを消し去り、最初からなかったかのように仕上げてくれるアプリ「TouchRetouch」が重宝する。

 写真の中で一部だけ消すとなると、相当のテクニックが必要と思われるかもしれないが、「TouchRetouch」は、塗りつぶすだけであとはお任せという簡単さが最大の特徴だ。

 写真は、カメラで撮影したばかりの写真と、すでにカメラロールに保存された写真を読み込んでの加工が可能だ。いずれも読み込む際に、処理時の解像度を選択できる。オリジナルと同サイズのままでもいいが、サイズが小さいほど処理時間は短くなるので、処理後の画像をどうするかによって選択しよう。取り込んだ写真はピンチ操作で拡大できるので、細かい部分の作業も可能だ。

起動時の「TouchRetouch」取り込む写真のサイズに応じて、イメージサイズが選択できる

 写真読み込み後の画面の下には、左から「投げ縄」「筆」「消しゴム」「移動」「実行」「コピースタンプ」「保存」があり、上部にはUndoとRedo用のボタンがある。

 「投げ縄」と「筆」はいずれも範囲指定に用いる。「投げ縄」は周囲をなぞるだけで中を塗りつぶし、「筆」は自由に塗りつぶせる機能なので、対象の形によって使い分ければいいだろう。「消しゴム」は塗りつぶしたとき、はみ出した部分を補整できる機能だ。「移動」は拡大時に表示位置を変更するのに使用する。

お弁当の写真から梅干しだけを消してみよう左の「投げ縄」を使って梅干しを丸く囲むと、赤く塗りつぶされる右から3つめの実行ボタンをタップすると、梅干しが消えたお弁当を見ても、梅干しがあったことはわからないほど

 実際の処理は非常に簡単だ。「投げ縄」または「筆」で消したい部分を塗りつぶし、実行ボタンをタップするだけである。指定した箇所がフワッというアニメーションとともに消え、消し去った部分は、周囲と違和感のないように塗りつぶされる。その仕上がりが非常に自然で驚かされるのである。対象物の輪郭にそってきっちり塗りつぶすよりは、多少ルーズにはみ出したほうが、自然な仕上がりになることが多いようだ。

一番右にあるフロッピーディスクのアイコンを選択すると、保存先が選べる映り込んでいる人を消してみよう塗りつぶしたい箇所をピンチで拡大し、「筆」で塗りつぶす。塗っている部分は左上に表示される大胆に塗りつぶしてOK

 複雑な図形などよりは、背景が空や雲、道などのほうが自然な仕上がりを得られるが、不自然な結果になっても、「コピースタンプ」機能を使って補整し、再度範囲指定して処理するなどすればカバーできるうえ、、UndoとRedoボタンにより、処理前までさかのぼってやりなおせるので安心だ。

 処理後の写真は、「保存」ボタンでiPhone内のアルバムに保存でき、さらにはメールに添付して送信したり、「イメージの共有」からFacebook、Flickr、Picasa、Twitterで共有できる。さまざまなシーンで役立つに違いない。

「コピースタンプ」はコピー元になる場所と、スタンプの種類、サイズ、向きなどが選べる「コピースタンプ」では、指のスライドに応じてどのような動作をするか指定する写真の中に映り込んでいた人を3人、賽銭箱の後ろに張られていたロープを消した設定画面

 


関連情報

2011/9/14 06:00


すずまり
プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。カメラを中心にガジェットを好む。趣味は写真と料理。
主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。ど。