ニュース
証券各社をかたるフィッシングが続き、野村證券が5倍に急増〜ネット詐欺総研7月度レポート
2025年9月11日 07:30
BBSS株式会社が運営するネット詐欺の啓発情報サイト「ネット詐欺総研」は9月8日、「7月度ネット詐欺リポート」を公開した。7月度は野村證券(あるいは「野村証券」表記)をかたるフィッシングサイトが急増したほか、警視庁や検察などの偽サイトも登場している。
野村證券をかたるフィッシングサイトが急増、前月比5倍に
2025年7月は野村證券をかたるフィッシングサイトが急増し、前月比5倍と増加した。このほか、マネックス証券やSMBC日興証券をかたるフィッシングサイトも増加傾向にある。同レポートでは、証券会社系のフィッシングがターゲット(なりすます対象)を変えながらばらまかれている可能性があると指摘しており、前月のレポートでは大和証券をかたるフィッシングが急増していた。
レポートでは、最近ではマネックス証券、SMBC日興証券なども増加傾向であるとしている。また、金融庁では証券系のフィッシング詐欺は減少傾向にあるとしているが、不正売買金額は6000億円を超えており、注意が必要だとも指摘している。
警視庁や検察をかたる偽サイトに注意を
警視庁や検察などをかたる偽サイトも登場したとして、注意を促している。手口としては、SNSなどで「逮捕状が出ている」などと言って偽サイトに誘導し、「逮捕状検索」などの本来存在しないコンテンツで偽の逮捕状を表示させ、金銭詐取をするものが確認されている。
警察庁や検察庁は、正規のサイトで逮捕状を検索することはできないため、このような連絡がきても送られてきたURLにはアクセスしないようにとしている。なお、警察や検察をかたる詐欺に対する不安がある場合は、警察相談専用電話「#9110」などで相談を受け付けている。