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SBI証券をかたるフィッシングが前月比9倍に~ネット詐欺総研が「ネット詐欺リポート」公開

トレンドが楽天証券、SBI証券、大和証券と移り変わる傾向に「ターゲットを変えてばらまいている」可能性を指摘

 BBSS株式会社が運営するネット詐欺の啓発情報サイト「ネット詐欺総研」は7月18日、「5月度ネット詐欺リポート」を公開した。5月度はSBI証券をかたるフィッシングサイトが急増したほか、大和証券をかたるフィッシング詐欺も増加傾向にあるという。また、行楽シーズンに向けてえきねっとやETCなど交通系のフィッシングサイトなどに注意するよう呼びかけている。

SBI証券をかたるフィッシングサイトが前月比9倍に

SBI証券をかたるフィッシングサイト

 2025年5月はSBI証券をかたるフィッシングサイトが急増し、前月比9倍と大きく増加した。このほか、大和証券をかたるフィッシングサイトも増加傾向だという。

 前月には楽天証券をかたるフィッシングが急増していたが、サポートでは、ターゲットを変えながらフィッシングサイトをばらまいている可能性もあると指摘している。

大和証券をかたるフィッシングサイト

休暇前のえきねっとやETCのフィッシングサイトも増加予想

 証券会社系以外では、例年6~9月はえきねっとやETCなどの交通系をかたるフィッシングサイトが増加傾向にあるとして、注意を呼びかけている。

 手口として、「自動退会に関するお知らせ」「本人情報確認」「ETCマイレージポイントの有効期限のお知らせ」といった内容のメールを送り、記載された偽のログインサイトに誘導してユーザーが入力した個人情報を窃取する。

 ほかにも、NEXCO東日本やJR東海・西日本・九州の「エクスプレス予約」などをかたるフィッシングサイトも確認されている。

えきねっとをかたるフィッシングサイト
ETCをかたるフィッシングサイト
NEXCO東日本をかたるフィッシングサイト
JR東海・西日本・九州の「エクスプレス予約」をかたるフィッシングサイト

5月度のランキングはSBI証券が1位、他証券会社も増加傾向

 5月度のフィシングサイトで悪用されたブランドランキングは、SBI証券が1位で、発見されたフィッシングサイトのうち17.32%を占めた。次いで、2位がAppleで9.11%、3位がAmazonで9.05%、4位がJCBで7.82%、5位がえきねっとで5.68%という結果になった。SBI証券のほか、ランキング外だった証券会社のフィッシングサイトも増加傾向にあったとしている。

5月度のフィッシングサイトブランドランキング