テレワークグッズ・ミニレビュー
第150回
大掃除のときに欲しくなる高圧洗浄機、3.7mのめっちゃ長い延長パイプで2階の窓もキレイにしてみた!!
2025年12月26日 11:45
皆さんすでに大掃除はお済みだろうか? 我が家も少しずつは進めているが、今日が仕事納めで明日から本格的に始められる。我が家の場合、大掃除の時ぐらいしかやらないのが、窓や網戸の掃除と、玄関やアプローチのタイルの掃除だ。
そして、これらの掃除の時に大活躍してくれるのが高圧洗浄機だ。筆者もマイホームを建てた翌年には購入。タイルの目地などがキレイになっていくのは、やっていて気持ちがいい。
ただし、長らく不満に感じている点もあった。というのが、2階の窓に普通のノズルだと届かないということ。
というのも筆者宅には2階にはめ殺し(開かない)窓がある。採光用だし窓は開かなくていいか、と思ったのだがこれが失敗。窓が開かないと中から掃除ができないのだ。掃除のことまで考えていなかった。
しかも家を建ててまもなく、そのはめ殺し窓に鳥のフンがガッツリと付いてしまった。窓が開かないから家の中からは掃除ができない。となると外から高圧洗浄機で一気にキレイにしたいのだが、普通のノズルだと2階までは届かないわけだ。
なにかいい方法はないかなー、と調べていると、ケルヒャーの高圧洗浄機にはオプションで長い延長パイプがあるのを発見。これ良いなー、と思ったのだが、筆者が使っているのは違うメーカーの高圧洗浄機なのでつけられず。
高圧洗浄機なんてどのメーカーも大して変わらないだろうと思っていたが、オプション品の充実具合はケルヒャーが圧倒的。うーむ、こんなことならケルヒャーを買っておけばよかった。
ケルヒャーの高圧洗浄機を借りて大掃除に挑む!!
毎年この時期になると、ケルヒャーにしなかったことを後悔しながら自分の高圧洗浄機を出してきたわけだが、先日の編集部会議で、年末の大掃除ネタでもやらないか、という話題が出た。ならばオレにやらせてくれー! と念願のケルヒャー製高圧洗浄機&延長パイプをお借りして、念願の2階の窓掃除に挑戦できることになった。
まず高圧洗浄機だが、筆者が選んだのは「K 2 サイレント」だ。ケルヒャーの高圧洗浄機というと「K 3 サイレント プラス」や「K 4 プレミアム サイレント」のようなキャリーハンドルとタイヤが付いたモデルが思い浮かぶだろうが、あえてそれではないタイプにしたかった。
というのもこのキャリーハンドルタイプは、屋外に大きな物置きなどがあれば、そのまま収納できて良いのだが、我が家のように屋根裏に収納したい場合には不便そうに思えたから。屋根裏に入れる前にはある程度はキレイにするのだが、そのときに車輪を掃除するのは面倒くさい。それよりは片手でも持ちやすそうなK2のような形状の方が、屋根裏に収納するのには勝手がいいだろうと思ったわけだ。
加えてオプションではあるのだが、K 2 サイレントがちょうど収まる50Lのコンテナボックス「オリジナルボックスM」というのがある。
屋根裏とはいえ水滴が垂れるのはイヤなので、いつも使い終わって数日乾かしてからしまっていたのだが、このコンテナがあれば、多少濡れたままでも放り込んで屋根裏に持っていけるのだ! 屋根裏収納族にとっては結構理想的な組み合わせだと思う。
今回はこれに加えていくつかオプションをお借りした。
1つが先から紹介している「延長パイプ 3.7m」だ。実は筆者が最初に見つけたのは4mのモデルだったのだが、モデルチェンジして3.7mになった。長さが短くなったのは残念だが、以前の4mモデルは真っ直ぐ伸びるだけだったのに対して、新型の3.7mモデルは真ん中で折れるようになっていて、高いところだけでなく、角度調整することでカーポートの屋根なども洗えるようになっているのだ。
それに加えて「延長パイプ専用アタッチメントセット」もお借りした。これは、延長パイプの先端にブラシやクロスをつけられるもの。窓を水圧だけでなく、先端のクロスで拭くことができるようになるわけだ。
そしてもう1つお借りしたのが「eco!Booster 120」。これは水を平たくワイドに出すタイプのノズルで、標準で付属するバリオスプレーランスより50%高い洗浄性能を発揮するというもの。
高圧洗浄機をお使いの方なら分かると思うが、高圧洗浄機でキレイにしたい場所というのは、玄関ポーチや窓、網戸など結構広い面積のことが多い。その点、eco!Booster 120は幅広なスプレーなので、より短時間で作業が終わるというわけだ。
2階の窓の掃除もこれでできる!!
というわけでまずは憧れだった延長パイプ。
畳まれた状態でも長さは1.27mほどあって、結構大きい。そこから真っ直ぐに伸ばすと2.2mになり、さらに2箇所のスライド部分を伸ばすと最長で3.7mになる。3.7mというとクルマの全長ぐらいあって、かなり長い。2階の窓でも十分な水圧で洗浄することができる。
クロスなどを使える専用アタッチメントを使う場合は、アタッチメントのクロス部分が直接窓まで届く必要があるが、180cmの筆者の場合、一般的な高さの腰窓であれば、2階の窓でも普通に届いた。件のはめ殺しの窓は採光用に洗面台の上の高い位置にあるのだが、そこも高めに持つ様にすることでしっかり洗うことができた。家を建ててからもうすぐ10年、ずっとまともに掃除できなかったはめ殺し窓をキレイにすることができた。
おかげですっかり楽しくなって、そのほかの2階の窓も専用アタッチメントを使って掃除した。窓はガラス面だけでなく、窓枠の溝やレール部分などに結構汚れがたまっているので、それらを大量の水で一気に洗い流せるのは高圧洗浄機+この延長パイプならではだろう。いつもだと窓を開けたすき間から手だけ伸ばして拭き上げるのが精一杯だったから、これは気持ちがいい。いやマジで借りて良かった。
ただし、さすがに3.7mは長い。重量としては大人であれば片手で持てる重さだが、最大まで伸ばすとバランスを保つのが結構大変だ。さらに噴射をするとその反動で先端が持って行かれるので、それを押さえ込むための力も使う。2階の全部の窓を終える頃には、普段使わない筋肉を使って、結構疲労感がたまっていた。成人男性であれば問題無いだろうが、女性だと、できなくはないだろうが人によっては苦労しそうだ。
カーポートの屋根も掃除してみた。こちらはL字に曲げて使うので、真っ直ぐ伸ばす以上に倒れないように支える力が必要。ただし噴射を始めると、逆に押し返されるようになるので、そこをうまくバランスさせるようにすると、結構良い感じで使うことができた。
ただ、直接見えていないところを掃除する形になるので、なかなか難しい。特に我が家の場合、すでに10年近い汚れがたまってしまっていて、場所によってはキレイになるのだが、なかなか全てをキレイにするのは難しかった。もし新築のころから毎年掃除をしていたら、もっとキレイな状態を保てたのかもしれないと思うと、残念だ。
広い面積の掃除がラクに! 標準で付属して欲しい幅広ノズル
もう1つお借りしたオプションのeco!Booster 120。
これもめちゃくちゃ良かった。というか、これはもう標準でつけた方が良いと思う。先にも書いたが、高圧洗浄機でキレイにしたい場所は、広い面積のことが多いので、線でいくらキレイになってもダメ。クルクルと円を描くタイプのノズルなどだと、ゆっくり動かさないと線状に汚れが落ちてしまって、かえって汚れが悪目立ちする。その点このeco!Booster 120は、幅広い面で掃除ができるので、床タイルやタイルの間の目地をキレイにするのにもちょうどいい。
さらにベランダや玄関ポーチなどを掃除していると砂や土なども一緒に出てくるが、そういったものもまるでホウキで掃くように外へ外へと追いやることができる。
他にも窓や網戸を掃除するのにも、このワイドな水流は勝手がいい。長年高圧洗浄機を使っている身として、これだよこれ、と思える逸品。今回お借りして一通り試してみたが、結局2階の窓は延長パイプ+クロスのアタッチメント、1階の窓や網戸、タイル、ポーチなどはすべてこのeco!Booster 120で完結した。
今回は洗車は試していないが、洗車の場合でも使い勝手は良いと思う。腰下についた土や砂汚れなどを落とすのにもワイドな水流は便利だし、シャンプーの泡を洗い流すのにもワイドな水流は最適なハズだ。マジでケルヒャー使っている人は全員買った方がいいレベルだ。
濡れたままでも収納できるオリジナルボックスMがいい!
最後に本体であるK 2 サイレントと収納ボックスのオリジナルボックスMについても触れておこう。
正直な感想としては、K 2 サイレントは想像していたよりは大きかった。これは完全に筆者の勝手なイメージだったのだが、K 3 サイレント プラスより小さいのだろう、と思っていたのだが、背面にケーブルを巻くスペースや、ガンをしまうホルダーもあって、タイヤのあるK 3 サイレント プラスほどではないものの、結構奥行きがある。高さや幅についても、K 3 サイレント プラスと比べて縦横の違いはあるが、寸法的にはそこまで変わらなかった。
ただし重量の差はかなり大きくて、K 3 サイレント プラスが本体重量12.7kgなのに対してK 2 サイレントは5.8kgと半分以下。屋根裏に持っていくことを考えると、やはりK 2 サイレントが圧倒的にオススメだ。
また、サイズについても、そのサイズで音をうまく消すような設計になっている印象で、筆者が使っている高圧洗浄機と比べて音は静かだ。ご近所との距離やご近所の方の性格にもよるが、戸建てであれば隣家にはほとんど気を使わなくても平気なレベル。家の中でTVでも観ていれば気がつかない音量だと思う。
気になったのは高圧ホースの硬さだ。よじれを取りながら伸ばして行けばいいのだが、そこをちゃんとしないとせっかく長いホースも生かし切れない。
そんな時にはオプションで「プレミアムフレックス高圧ホース 10m ねじれ防止付(クイックコネクト機種専用)」というのも用意されている。使ったことはないが、毎回あのケーブルのよじれに苦労させられることを考えると、一緒に買ってしまった方がいい気がする。どうせなら、最初からこのホースをセットにした“プレミアムパック”、みたいなものを出してくれたら売れる気がする。
そしてオプションのオリジナルボックスM。K 2 サイレントを入れると、ジャストサイズ。ジャスト過ぎて電源ケーブルの根本が結構きつい感じになるのだが、それぐらい曲げても大丈夫と公式サイトで説明があるので大丈夫なのだろう。
今回標準のセット一式に加えて、オプションのeco!Booster 120も入れたが問題なく入った。さすがに延長パイプは入らなかったが。
ケースはかなりしっかりしていて、しかもバックルの部分がハンドルになっているので、大きいけど持ちやすい。階段を上って屋根裏に持っていくときにも便利そうだ。
屋根裏など室内に収納したいなら、K 2 サイレント+オリジナルボックスMという組み合わせはかなりオススメできる。7700円というのがちょっと高価だが、コンテナに収納するというのは、後片付けの手間をかなり削減してくれるはずで、筆者もこのアイデアはマネさせてもらって、自分の高圧洗浄機が入るサイズのケースを探してみようと思っているほどだ。
なお、AmazonではK 2 サイレントのAmazon.co.jp限定モデルも販売されていて、こちらは少し価格が安くなっている。ただし、こちらはサイクロンジェットノズルとフォームノズルが付属していない模様だ。ただ、あくまで主観だが、サイクロンジェットノズルよりeco!Booster 120のほうが使い勝手はいい気がする。フォームノズルは泡洗車をしないならば不要だし、Amazon.co.jp限定モデルとeco!Booster 120の組み合わせというのもオススメだと思う。
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