テレワークグッズ・ミニレビュー
第151回
暖房なしでの仕事が寒すぎる!! 電熱ベストと40000mAhとかいう大容量バッテリーのセットを買ってみた
2026年1月9日 12:12
連日寒い日が続いている。筆者の仕事部屋は日当たりが悪いこともあって、この季節になると日中でも結構寒い。もちろんエアコンをつければ良いのだが、電気代もバカにはならないし、一人だけなら部屋中じゃなくて、自分だけ温められれば十分。そんなわけで足元には足が入れられる小さい電気マットを置き、メッシュの座面でお尻が寒いチェアには、電気敷き毛布を敷いている。
ただ、これだと下半身は温かいが上半身が寒い。加えてつらいのが撮影の時だ。物撮り用の撮影ブースは仕事部屋とは別のエアコンのない部屋に構えているので、この時期は寒い部屋でずっと撮影し続けることになる。撮影は余計な光が入らないように夜にやることも多いし、大きいモノだと外で撮影することもあって、この時期は本当につらいのだ。
というわけで今回は以前から気になっていた電熱ベストを試してみることにした。だが、ものすごく種類がある割に、いまひとつ違いが分からない。そんなわけで筆者の選んだものが最適解とも言いづらいのだが、とはいえ使ってみたからこそ分かる部分もあるので、そのあたりをお伝えしたい。
最初に結論を書いておくと、細かい突っ込みどころはいろいろあるし、スペックも盛りすぎな感じもするが、そういったものを全て吹っ飛ばして“温さは正義”だ。購入以降、毎日着ているし、記事執筆現在も電熱ベストの恩恵を存分に感じながらこの原稿を書き進めている。
Vネックで新しそうなのを選んでみた
筆者が選んだのはroasiceeというブランドの電熱ベストで、40000mAhを謳う大容量の専用バッテリーが付属しているタイプだ。
選んだ理由の1つはVネックタイプだったこと。襟のあるタイプもあって、そちらのほうが温かそうではあったが、場合によってはこれを着て外出することも考えて、上着の下に隠れるようなタイプがいいなと思ったため。筆者は着ることはほとんどないが、スーツの下に着られれば、この季節には助かるという読者もいるだろう。
それとおそらく数ある電熱ベストの中でも新しいタイプなのだと思う。違いはスイッチの部分で、中には温度調整のみしかできないタイプもあったが、これは前面、背面、肩の3箇所でそれぞれオン・オフや温度調整が可能で、さらにスイッチ部分の照明も消すことができるタイプになっている。なんとなくだがいつも光っているのもイヤかなと思って、照明を消せるタイプにした。
スイッチが裾のほうにあるのも選んだ理由だ。多くの製品では胸元にスイッチがあるのだが、あんまり目立たないほうがいいかなと思った。
バッテリーについては手持ちのモバイルバッテリーもあるし、無くても良いかと思ったが、この専用バッテリーは、USB接続だけでなく、DC接続ができるというのが特徴。USBだと5Vなのに対してDC接続だと7.4Vとのことで、より温かくできるらしい。おそらくだがリチウムイオンバッテリーを2セル直列して降圧せずに出すモードなのだろう。わざわざ5Vに降圧しなければ、電気ロスもないはずだ。しかも40000mAhなんていう大容量の割には値段が安いし、サイズ、重量ともに軽い!! 正直、「本当か?」という気持ちがあったが、失敗するのも覚悟で試してみようと思ったわけだ。
悩んだのはサイズだ。筆者は身長180cmで体重は75kg、ウエスト84cm程度。ダイエットしたおかげで最近ではユニクロでもLサイズ、パンツならMサイズがちょうどいいぐらいになった。だが、Amazonの製品ページの説明だと、身長180cm、体重75kgだと3XLか4XLとある。もちろんメーカーによってサイズ感が違うのは分かるが、3XLはいくらなんでもデカ過ぎないか? と思いつつ、失敗するのを覚悟の上でメーカー指定のサイズに乗っかることにした。
やっぱり3XLはデカかった! でも使ってみると快適!!
ということで届いたわけだが、まぁやっぱり3XLはデカ過ぎる気がする。アウターの上から着るならこれぐらいゆとりがあってもいいだろうが、中に着るなら1サイズ、もしくは2サイズ小さくてもよかったかもしれない。もちろん好みや動きやすさもあるので、一概には言えないが、おそらくメーカーの推奨値はアウターの外にでも着れるぐらいのサイズ感だと思えばいいだろう。
実際にフリースの上から着てみたところと、シャツの上から着て、さらにその上にスーツを着てみた様子も写真で撮ってみたので参考にしてほしい。中綿の厚みも結構あるので、サイズを小さくしたとしてもスーツの下に着るとかなりモコモコした感じにはなってしまいそうだ。
全体の質感としては推して知るべしという感じ。所々で糸がひょろひょろと出ていて、安っぽさがあふれ出ている。ただ、機能的に足りないということはなくて、生地の厚さも普通にあるし、中綿もしっかり入っていて、防寒着としては十分事足りる感じだ。
専用のモバイルバッテリーも、昔ながらのモバイルバッテリーという感じでデザイン性は皆無。ただし、LEDでバッテリー残量がデジタル表示されるし、充電はUSB Type-Cになっていて、こちらも機能としては必要十分だろう。
驚くべきはそのサイズや重量だ。40000mAhもある割にはコンパクトだし、重量も実測で403gと容量の割には軽い。ちょっと古いモデルだが、筆者が持っているAnkerのモバイルバッテリーが、60W出力対応の19200mAhで公称422g。ほかにはUGREENの20W出力の20000mAhが公称435g。これらとサイズ感的にも同程度なので、それで容量が倍というのは……。うーむ、スゴいエネルギー密度(重さや体積に対して蓄えられる電力量)のバッテリーが使われているということだろうか、にわかには信じがたいが……。
ただし小さい軽いと言っても、内ポケットに入れると重いしかさばる。持っていて疲れるほどではないが、常に存在感は感じる。それぐらいの重さと大きさはある。
とはいえ実際に使ってみると快適だ。DC接続したときのほうが出力は大きくなって、高温では約65℃(USBだと約55℃)になるとのこと。65℃にもなるとやけどでもしそうだが非接触の温度センサーで実測してみたところ内側の生地の表面温度は高いところでも40℃程度だった。もしかしたら瞬間的にはもっと熱くなるときもあるのかもしれないが、ハイパワーなDC接続の高温モードで使い続けてもやけどするような熱さを感じることはなかった。
ヒーターは中綿より内側にある形なので、ベストの外側から触っても熱いとは感じない。ヒーターの熱は内側に閉じ込められている感じだ。なので、40℃と言っても着ているとだんだん熱くなってくる。もちろん室温によるだろうが、ある程度温まったら中や弱にしても温かさは十分続く印象だ。
突っ込みどころはいろいろあるが温かいのはありがたい!!
といった感じで突っ込みどころはいろいろとあるのだが、使ってみるとこれが快適で、サイズが大きいとか、見た目が安っぽいとか、そんなことは置いておいてずっと着ていたくなる。
エアコンだと空気が乾燥するし、部屋が暖まりすぎると眠くなるが、これだと身体の芯だけが温かくて、手足は涼しいので、仕事にも集中できる印象。そしてこれを着ていれば撮影中も屋外にいるときもずっと快適。もちろん寒い時は温かい服を着るのはもちろんだが、熱源があるというのはやっぱり大きい。これを着始めてからはあまりに快適すぎて、ぜんぜん脱げなくなってしまった。
家族が寝た後に録画しておいたアニメを見るときも、これを着て横になってくつろぎながら見ている。脇の下のバッテリーがジャマだが、この点はサイズが大きかったおかげで、ちょっとずらすようにして使っている。ベストというより「ちゃんちゃんこ」というほうがいいかもしれない。そういう意味ではこれぐらいサイズにゆとりがあってよかった。
ちなみに付属のバッテリーだがDC7.4V接続で全面強で使い続けたところ約6時間でバッテリーが0%になった。
ただし、これがはたして40000mAhとして不足ないのか? 本当に40000mAhもあるの? という疑問を検証するため、手持ちのモバイルバッテリーの中ではもっとも大容量のUGREEN Nexodeの20000mAhをつないで持続時間を検証してみることにした。
DC接続だと7.4V 3.0Aで22Wなのに対してUSB接続だと5V 2.0Aの10Wになるので、消費電力は45%程度。容量はちょうど半分なので、計算上ではおおむね6時間30分ぐらいでなくなるハズ。ただし5Vに変圧している分のロスもあるのでもっと短くなる可能性が高い。
温度としてはUSB接続のほうが低くなるはずなので、測定してみたところ、表面温度は最大で36℃程度と4℃ほど低くなった。ただし体感としてはそれほど変わらないんじゃないかと思っていたほどで、しっかりと温かくなるし、これで十分かな、という印象だ。
そしてバッテリーの持ちはというと、こちらもちょうど6時間ほどでバッテリー切れになった。変圧のロスで30分ほど短くなったと考えれば、専用バッテリーの40000mAhという容量も眉唾ではなかったワケだ。それが差額2100円ほどで手に入るというのは驚きでしかない。
ただ、USB接続でも十分に温かくはなるし、もし手持ちで20000mAhぐらいのモバイルバッテリーを持っているなら、それでも十分代用できそうではある。
まぁいろいろと書いたが、結論としては、電熱ベストは結構幸せになれる。見た目は置いておいて、とにかく温かくなりたい人にはオススメだ。
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