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大和証券をかたるフィッシングが前月比8倍に~ネット詐欺総研の6月度レポート

一方で、Appleをかたるフィッシングが全体の中で最多に

 BBSS株式会社が運営するネット詐欺の啓発情報サイト「ネット詐欺総研」は7月31日、「6月度ネット詐欺リポート」を公開した。6月度は大和証券をかたるフィッシングサイトが急増したほか、Appleをかたるフィッシングサイトも急増している。

大和証券をかたるフィッシングサイトが急増、前月比8倍に

大和証券をかたるフィッシングサイト

 2025年6月は大和証券をかたるフィッシングサイトが急増し、前月比8倍と大きく増加した。このほか、SBI証券をかたるフィッシングサイトも5月から引き続き増加傾向にある。また、7月に入っては野村証券をかたるフィッシングサイトが増加傾向にあるという。

 4月に増加していた楽天証券をかたるフィッシングサイトは、6月には4月の100分の1に減少した。楽天証券でのセキュリティ強化の対策や啓発などの効果の可能性もあるが、前月の同レポートでも、証券会社のターゲットを変えながらフィッシングが続けられている傾向が指摘されており、やはりターゲットが変わっている傾向が見えるとしている。

Appleをかたるフィッシングサイトも急増

Appleをかたるフィッシングサイト

 同時に、Appleをかたるフィッシングサイトも急増し、前月比で7倍、後述するように6月に悪用されたブランドの中では最多となった。手口としては「アカウントの強制停止」「支払い方法の更新」といった内容でフィッシングサイトに誘導し、認証情報を詐取するものが確認されている。

 そのほか、Appleのサポートを装い金銭詐取を行うサポート詐欺の手口も確認されている。

6月度のランキングはAppleが1位、ランキング外でANAも増加中

 6月度のフィッシングサイトで悪用されたブランドランキングは、Appleが1位で、発見されたフィッシングサイトのうち37.16%を占めた。次いで、2位がSBI証券で12.39%、3位がAmazonで5.18%、4位が大和証券で4.81%、5位がヤマト運輸で3.67%という結果になった。

 ランキング外では、ANAをかたるフィッシングサイトが前月比で4倍近く増加している。夏休みや帰省の時期を狙って交通系のフィッシングサイトは今後増えてくる可能性があり、注意が必要だとしている。

6月度のフィッシングサイトブランドランキング