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警視庁、偽のCAPTCHA画面でマルウェアをインストールさせる手口に注意喚起



 警視庁サイバーセキュリティ対策本部は、ウェブサイトにアクセスしたユーザーが人間であることを確認するCAPTCHA画面に偽装して、マルウェアをインストールさせる手口が増えているとして注意喚起をしている。

 偽のCAPTCHA画面で人間であることを証明する方法と偽り、[Windows]+[R]キーを押すことで「ファイル名を指定して実行」を表示した後、[Ctrl]+[V]キーを押して[Enter]キーを押すように指示される。

 この操作手順は、偽のCAPTCHA画面がクリップボードにコピーした悪意のあるコマンドを、「ファイル名を指定して実行」の入力ボックスに貼り付け、実行するまでのもの。この手順で操作することで悪意のあるコマンドが実行され、マルウェアをインストールされるなどの被害が発生してしまう。

 これは、悪意のあるコマンドをユーザー自身に実行させる「ClickFix」と呼ばれる攻撃手法の典型的なパターンの1つだ。

 警視庁は、不審なメールや広告のリンク先で急に出たCAPTCHA画面はクリックせずに閉じることと、指示されたコマンドを安易に実行しないことを求めている。