ビジネスに役立つiPhoneアプリ
写真だけで簡単にムービーが作れる「Film Story」
(2015/2/4 06:00)
アプリ名 | Film Story(Ver.1.6) | |
こんなときに | 写真を使ってぱぱっとプレゼン資料をつくりたい | |
価格 | 無料 | |
配布 | AppStair LLC (C) AppStair Inc. | |
URL | https://itunes.apple.com/jp/app/film-story-mubi-zuo-cheng/id774620933?mt=8 |
写真を選ぶだけでトランジション入りのムービーがすぐできる
iPhoneのカメラで撮影した写真はどうしているだろうか。そのままにしているならもったいない。組み合わせることで、仕事にも活用できるムービーが作成できるのだ。写真を組み合わせてムービー化するというと、どうしても子供や旅行の思い出などを思い浮かべるかもしれない。しかし、素材の選び方1つで、料理のレシピや応用例、店舗までのルート、プレゼン資料などいろいろなことに使える。そんなときに活用したいのが「Film Story」である。
「Film Story」は、写真や動画を組み合わせて簡単にムービーを作れるアプリだ。素材さえ選べば、BGM、トランジション、字幕付きの動画をあっと言う間に作成できる。写真の読み込みだけで特に編集しなければ1分とかからないこともあるため、電車の中などの移動中に作成することも可能だ。作成したムービーはmov形式でカメラロールに保存できる。
アプリには、写真を編集できるフォトエディター機能や、モノクロ化など、作成したムービー全体に適用できるエフェクト機能も備わっているため、アレンジも自在。写り込んで欲しくないものは、フォトエディターのぼかし機能で隠せる。縦向きのムービーも作れるので、通常の横位置では違和感の出てしまう縦位置写真もフル活用できるところも魅力だ。無料版は書き出し時間が30秒まで、右下に小さなクレジットが入る、アプリ内に広告が表示されるという制限はあるが、操作そのものに制限はない。
作成するときは、アプリを起動し、写真またはムービーを取り込んだら、必要に応じて再生順、再生時間、フォトエディター、トランジション、字幕などを調整する。あとは「プレビュー」で確認したら「保存する」でサイズを指定して書き出す。このとき必要に応じてフィルターエフェクトをかけ、最後に保存や共有を行うという流れになる。初期設定では、表示時間4秒、トランジションは0.5秒のクロスディゾルブとなり、細かい調整や字幕が不要なら、取り込み、プレビュー、保存の3ステップで完成してしまう。
取り込んだ素材の再生順はドラッグ&ドロップで変えられる。再生時間は、0~10秒まで個別に設定可能だ。トランジションはクロスディゾルブ、クロスフェード、プッシュイン、スライドイン、ボックスイン、ボックスアウトの7種類で、0.5、1.0、1.5、2.0秒のいずれかを選択できる。設定後のトランジションをまとめて変更することもできる。
字幕は任意の文字を画面の上・中・下段に表示できる。細かい位置は指定できないが、フォント、色、サイズ、影、縁取りの編集が可能なほか、右寄せ、センタリング、左寄せといった位置調整ができる。字幕は複数設定でき、表示のタイミングや時間も指定可能だ。コマの表示時間とあわせて調整すれば、タイトルだけでなく、解説などにも活用できる。
驚いたのは、フォトエディター機能である。「再生時間」をタップし、「フォトエディターで加工」を選択すると編集できるようになるのだが、それだけ単体でアプリになってもおかしくないほどの充実ぶりなのだ。機能は、主なシーンを指定して補正する画像補正、フィルタ、画像方向の変更、比率の指定もできる切り抜き、色や明るさ、鮮明度の調整、手描き機能、赤目補正、美白、傷補正、部分的なぼかし、背景をぼかせるフォーカス、一部だけカラーにできるスプラッシュ、周辺の光量を落とせるビネットなど、一通りの機能は網羅している。おかげで写真の加工を済ませておかなくても、選んだあとで随時調整できる。
また、BGM用の素材として、使いやすいサウンドがあらかじめ15曲用意されており、複数組み合わせて使える。さらにアプリ内からもダウンロードでき、現在は合計40曲ほどが利用できるようだ。端末内に保存された曲も指定でき、使いたい部分を範囲指定することも可能。ただし、iTunesなどで購入した楽曲はプロテクトがかかって使えない場合もあるので注意しよう。
保存時には取り込んだ素材に合わせて、640×480p、960×540p、1280×720p、1920×1080pの4つの書き出しサイズを選べる。書き出し後のファイルサイズがすぐ確認できるだけでなく、圧縮機能もついているので、使い方に応じて設定するといいだろう。