パソコンでも緊急地震速報が利用できる!「SignalNow Express」
●こんなところが便利!
パソコンに常駐させておくと、高度利用者向け緊急地震速報を受信し、地震発生時にはアラームとともに震源地、予測震度、猶予秒数を知らせてくれる。
■SignalNow Express 著作権:ストラテジー株式会社 動作OS:Windows 7/Vista/XP http://www.estrat.co.jp/download.html |
●パソコンを「緊急地震速報」対応に!
震災以来、ケータイ電話やスマートフォン向けアプリとして提供されている「緊急地震速報」の価値を見直している方も多いのではないだろうか。突然揺れを感じるよりは、たとえ直前であっても知らされると身構え、相応の覚悟ができる。多少時間的な余裕があれば、机の下にもぐる、安全な場所に移るといった行動も可能になる。しかし、諸事情によりモバイル端末で緊急地震速報を受信できない方もいらっしゃるだろう。そんな方におすすめしたいのが、「SignalNow Express」である。
「SignalNow Express」 実際に地震が発生したときのもの |
「SignalNow Express」は、パソコン向けの緊急地震速報受信ソフトウェアである。利用にはメールアドレスによるライセンス登録を行い、その後送付されるライセンスキーを設定する必要があるが、利用は無料だ。起動時にスプラッシュで広告を表示するが、それ以外で広告が表示されることはない。
「SignalNow Express」を一旦起動、ログインすると、カエルのアイコンがタスクバーに常駐する。地震発生時にはアラームが鳴り出し、震源地を記した地図入りのウィンドウが起動。震源地、マグニチュード、予想震度、揺れ到達までの残り秒数が表示される。アラームは残り秒数が0秒になるまで続く。
緊急地震速報には、「高度利用者向け緊急地震速報」と、携帯電話に使われている「一般向け緊急地震速報」の2種類があり、「SignalNow Express」は「高度利用者向け緊急地震速報」を利用しているのだという。常駐しているアイコンの右クリックで「設定」を開くと、「通知する地域・地点」として、都道府県を1つ指定できるほか、震源地マグニチュードや、所在地推定震度を設定できる。
「地震待機中」と表示されれば利用できる | 設定画面 | 履歴表示やログの書き出しも可能 |
筆者の環境では、緊急地震速報に対応したNTTドコモのケータイ端末と、アプリ「ゆれくるコール」をインストールしたiPhone 4がある。つまり、パソコンで仕事をしているときは、「SignalNow Express」を含め、3種類の速報機能が待機していることになる。
この状態で数日使用してみたところ、「SignalNow Express」が通知する揺れ到達までの残り秒数が圧倒的に長いという印象をうけた。30秒程度前からアラームが鳴り始めるため、自分でも数字を見ながらカウントダウンできるほどである。また、モバイル機器が通知しない揺れも通知することが多かった。
これらは設定や規模、震源までの距離にもよるため、揺れ到達までの残り秒数に、常に確実に余裕がある保証はないが、モバイル機器以外の速報も把握できるという点で、併用する価値はありそうだ。
このほか、常駐しているアイコンを右クリックすることで、「前回の地震の表示」や、テキストファイルへの「ログの書き出し」も可能だ。ただし、FIREWALLの設定によっては利用できない。また、プロキシサーバには非対応だ。利用の際は常駐しているアイコンにカーソルを合わせ「地震待機中」と表示されることを確認しよう。
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2011/4/27 06:00
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