いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
パソコンからも無料でインターネット接続ができる公衆無線LANサービス「セブンスポット」
(2015/12/16 06:00)
サービス名 | セブンスポット |
リリース日 | 2011年12月1日 |
運営会社名 | 株式会社セブン&アイ・ホールディングス |
料金 | 無料 |
URL | http://webapp.7spot.jp/ |
登録 | 必要 |
全国のセブン-イレブン他で使える無料の高速無線LANサービス
「セブンスポット」は、2011年12月1日からスタートした、セブン&アイグループの公衆無線LANサービスです。全国のセブン-イレブン、イトーヨーカドー、西武・そごう、デニーズ、LoFt、赤ちゃん本舗、ショッピングモールアリオなど、約1万8000店舗の約2万アクセスポイントで利用できます。利用可能な店舗はセブンスポットのマークが貼られていますが、公式サイトの「店舗検索」(http://webapp.7spot.jp/shops/)でも検索できます。
iPhoneやAndroid端末、パソコンからの接続が可能で、会員になると、ウェブブラウザーからのログインなら1回につき最大60分間、1日3回まで利用できます。途中で切断しても、利用開始から60分以内の接続ならまとめて1回分となるようです。接続途中で店舗を変えた場合も、1回分としてまとめてカウントされます。
スマートフォンなどのモバイル端末なら、セブン-イレブンの公式アプリ「セブン-イレブンアプリ」を使えば、回数無制限で使えるようになります。また、限定コンテンツや、ニンテンドーDSシリーズのワイヤレス通信機能を使った「ニンテンドーゾーン」も利用できます。
2015年9月1日には、NTTレゾナントが運営する安否情報確認サービス「J-anpi ~安否情報まとめて検索~」との連携が発表されました。災害発生時には、全国のセブンスポットで会員登録なしに安否確認や災害情報の取得が可能になるそうです。
接続する際は、最寄りの対応店舗に出向き、Wi-Fi設定で「7SPOT」というSSIDを選択します。ウェブブラウザーをリロードするか、公式サイトのURL「http://webapp.7spot.jp/」にアクセスし、無料の会員登録を済ませると接続できるようになります。
会員登録はメールアドレスだけで可能ですが、仮登録メールを受信してから承認という手続きが必要です。さほど時間はかかりませんが、すぐに利用したい方は、事前にユーザー登録を済ませておくと、アクセスポイントではログインだけで済むので便利です。
海外の無線LAN難民の救世主にも?
環境によりますが、そこそこの接続スピードは出るようですので、メールの送受信やウェブページのブラウジング、アプリのダウンロード、仕事で必要な資料のやりとり、クラウドサービスとの同期などが無料でできるようになります。
最近、スマートフォン向けの無線LAN環境は充実しつつありますが、パソコンで使える環境はまだ多いとはいえないでしょう。スマートフォンのテザリングでは、あっと言う間に上限に達してしまう可能性もあるため、パソコンから直接無線LANが利用できたらと思っているビジネスパーソンもいらっしゃるはず。ちょっと大きめのドキュメントファイルを送受信したいけれど、周りに公衆無線LANをサポートしたカフェなどが見当たらない……そんなときに、まとまった時間利用できる「セブンスポット」は便利なサービスといえそうです。
また、スマートフォン用の公式ページには日本語以外に、英語、韓国語、中国語が用意されていますので、海外からの旅行者に伝えると喜ばれそうです。
気になることがあるとすれば、パソコンからでも1回60分利用できるため、まとまった作業も可能ですが、立ちっぱなしになる可能性があるということです。利用スペースなどをあらかじめチェックしておくといいかもしれません。長居する際は、他の利用客の邪魔にならないよう心がけましょう。
また、セブンスポットの無線LANは通信が暗号化されていないため、通信内容が第三者に覗き見される可能性があります。大事な情報をやりとりする際にはサイトがHTTPSを利用しているかを確認する、パソコンの場合はファイル共有機能を解除するなど、利用には注意が必要です。総務省が公開しているWi-Fi利用者向け簡易マニュアル(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/wi-fi.html)や、政府広報オンラインで公開されている記事(http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/1.html)などを参考にしてください。