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「CEATEC 2026」出展者募集を開始、10月13~16日に幕張メッセで開催。テーマは「Transformation」

 CEATEC 2026が、2026年10月13日~16日までの4日間、千葉県千葉市の幕張メッセで開催される。それに向けて、最初の開催概要説明会が行われ、CEATEC 2026の開催テーマが、「Transformation―企業が、産業が、そして社会が変わる―」となることが発表された。

CEATECの今年のテーマは「Transformation」

 CEATEC実行委員会の後藤和男委員長(NECマーケティングストラテジー&オペレーションズ統括部イベントシナジーマーケティンググループ シニア・プロフェッショナル)は、「これまでは、デジタルの総合展示会として、Innovation for allを前面に打ち出してきたが、出展者や来場者にとっては、何が見られる展示会なのかという点でぼやけていた部分があった。展示会は、驚きと感動を体感する場である。出展者はなにを軸に出展すればいいのか、来場者はなにを体感できるのかということを理解してもらうために、実行委員会で検討した結果、『Transformation』という言葉に行きついた。Transformationには、進歩や発展、革新のニュアンスを含めた変革、変換、変貌という意味がある。このキーワードを軸に、出展の検討をしてほしい。変革や変貌への取り組みやビジョンを、10万人の来場者に向けて発信してほしい」と述べた。

CEATEC実行委員会の後藤和男委員長(NECマーケティングストラテジー&オペレーションズ統括部イベントシナジーマーケティンググループ シニア・プロフェッショナル)

 CEATECは、製品や技術を展示する場ではなく、人と人が出会い、対話し、次のビジネスや共創につながる場に進化してきたが、それらの特徴は継続しながら、出展者や来場者が、変革や変貌を遂げる場へと、新たな一歩を踏み出すことになる。

「Transformation パーク」新設、AIや社会インフラなどのテーマから構成

CEATEC 2026 会場構成

 展示エリアは大きく2つに分かれる。ひとつは、企業の最新技術などを展示し、テクノロジーやコンセプト、トータルソリューション、製品、部品サービスなどを見ることができる「一般展示」である。

 もうひとつは、主催者企画による特設テーマや、トレンドに焦点を当てた特別展示などで構成する「企画展示」だ。

企画展示:X(Transformation) パーク

 特に、「企画展示」では、社会課題への挑戦、産業構造の変革をテーマに、未来を示す「Transformation パーク」を初めて設置することを発表した。AIやウェルビーイング、社会インフラ、サステナブル、産業変革など、8つのテーマをもとに構成。特定の分野や産業に関心のある出展者や来場者が集うエリアになる。

 また、「Transformation パーク」での主催者企画としては、昨年同様に、「暮らしのDXパビリオン」、「海洋デジタル社会パビリオン」を設置するほか、今年は新たに「宇宙パビリオン」を設置することも明らかにした。

 一方、設立9年以下のスタートアップ企業や、大学など教育機関、企業内新規事業開発部門など、次世代のイノベーションエコシステムで構成する「ネクストジェネレーションパーク」や、世界各国および地域が出展するパビリオンによって、国際連携を促進することを目指す「グローバルパーク」は、今年も設置されることになる。

「Transformation」がテーマの講演、展示内容と連動したセミナーも

 例年同様に、コンファレンスも重要なコンテンツのひとつとして充実を図る。

 Transformationをテーマにしたり、展示内容と連動したセミナーを開催したりする予定で、各界のトップランナーや有識者による講演やパネルディスカッションを通じて、新たなイノベーションの可能性を共創するという。

 また、初日には、政府要人や各国大使館、出展者幹部が集う交流の場である「オープニングレセプション」を開催。開催2日目には、「ネットワーキング」により、出展者同士をつなぐ機会を拡充し、商談や共創につながる出会いの場を提供する。

 そのほかにも、CEATEC AWARDの実施、学生や若手人材のための来場促進プログラムの拡充、環境配慮と創造性に優れたブースを評価、表彰する「エコ&チャレンジ」なども行う予定だ。

 後藤委員長は、「VIPから、次代を担う学生まで、10万人が訪れるCEATECの場を、うまく活用してもらいたい。また、これからは、全てのものがAIによって再構築されることになる。AIが切り拓く未来の姿を、出展者が持ち寄り、注目を集める展示会にしたい。そして、これからの展示会は、ユニバーサルデザインに加えて、ダイバーシティ&インクルージョン、サスティナビリティといったことが重視される。最先端の運営を行う展示会として、新たなトレンドづくりにも挑みたい」と抱負を述べた。

 ここ数年は、CEATECと同時期に開催されているJapan Mobility Showとの連携が注目を集めているが、「現時点ではなにも決まっていない」としている。

 CEATEC 2026の主催は一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)。共催は一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)。入場は無料だが完全事前登録制となる。

 なお、CEATEC 2026の出展申し込みは、公式ウェブサイトを通じて、2月12日から開始し、5月29日が締め切りとなる。一般展示エリアについては、早期に申し込むと、7月に実施するブース位置選択会での選択権が申込順に付与される。

CEATEC 2025は、約10万人が来場

 一方、昨年10月に開催した「CEATEC 2025」の成果についても報告した。

CEATEC 2025の出展者数

 CEATEC 2025の出展者数は810社/団体に達し、過去最大規模となり、そのうち、スタートアップ企業が232社を占めたという。初出展率は42%となった。

CEATEC 2025の海外出展者数

 また、海外出展者は、29の国/地域から、156社/団体が参加。日本市場に関心を持つIT系海外企業が集結したほか、各国大使館や貿易機関の支援により、信頼性の高い海外企業が参加したことも強調した。

業種別来場者数

 会期中の来場者数は9万8884人。そのうち、製造業が全体の14.2%を占め、上位15業種で、全体の約8割をカバーしているという。また、構成比で2番目に多いのが学生であり、9.8%を占めた。次世代イノベーターの来場が多い展示会であることも示した。

職種別来場者数

 また、職種別では、研究・開発が15.3%を占めたのに加えて、ビジネスと技術の中核(コア)層と言われる人々が、全体の約45%に達しているという。

 CEATEC運営事務局の鳥飼浩平氏は、「CEATECは、デジタルイノベーションの総合展として、あらゆる産業や業種の人と技術、情報が集い、共創を生むプラットフォームであるとともに、業界団体の主催ならではの特徴がある。政府や産業界、次世代を担う人たちが集い、約10万人が来場している。また、メディアからの注目も集まっている。認知度向上、新規リードや販路拡大、顧客の声の獲得だけでなく、意思決定層への訴求もできる。CEATECへの出展者からは、想定以上に多くの来場者との接点があったという声があがっている。来場者の滞在時間も長時間化しており、熱心な来場者が増えている」とした。

CEATEC運営事務局の鳥飼浩平氏

 また、コンファレンスでは、226セッションが行われ、総登壇者数は655人、聴講者の延べ登録数は2万7621人に達したという。

 会期中には、600人以上の報道関係者が取材活動を行っており、出展者の57%が新製品や新技術の告知を目的としていることを紹介。さらに、会期中に最大2万件以上のリードを獲得した出展者があったこと、幅広い業種からの来場者が多く、製品開発や販促に関わるヒントを得やすいこと、約10万人の来場者のうち、9000人以上が経営層および管理層であること、政府関係者の来場が多いことなども、CEATECの特徴にあげた。

国内外のメディアの来場者数、記事数・放映数

 CEATEC事務局によると、CEATECに関する記事は、オンラインニュースでは2万1000件を超え、新聞では300件、テレビでは47番組(2時間26分54秒)だったという。

テーマ別共同出展増加、新たに約1000件のリードを獲得した例も

新規リード・共創先の獲得や販路拡大

 説明会では、CEATEC 2025に出展した企業からの事例が紹介された。

 フツパーは、製造業向けにAIを提供している企業で、検品検査や人材配置の最適化などにAIを活用する提案を行っているほか、ローカルLLM「ラクラグ」の提供などを行っている。

 同社は、ロート製薬と共同開発を進めた自律型AIエージェント「リアラボAI」をCEATEC 2025に出展、CEATEC AWARD 2025のネクストジェネレーション部門賞を受賞したという。「リアラボAI」は、研究開発段階での試薬テストにAIを活用しており、ヘルスケア・バイオ分野の研究開発における課題を解決し、研究者が創造的業務に集中できる環境を創出する点などが評価されたという。

 フツパー ビジネス開発本部 マーケティング部の崔永根(チェ ヨングン)氏は、「CEATEC AWARDを受賞することで、評価が高まり、技術や社名の認知度拡大につながった。株価にもプラスになった。社内においても、表彰されるだけの技術であると評価され、継続的に技術開発を進める判断が下された。ほかの展示会に出展するよりも影響力が大きい」などと述べた。

フツパー ビジネス開発本部 マーケティング部の崔永根(チェ ヨングン)氏

 一般社団法人LBMA Japanは、位置情報データを活用したビジネス、マーケティング、サービスを推進する団体であり、2020年から活動を開始。現在、さまざまな業種から117社が参加し、共創活動を推進している。

 CEATECには、2020年から出展しており、CEATEC 2025では会員企業26社で共同出展した。

 LBMA Japan 代表理事の川島邦之氏は、「毎年、共同で出展する企業が増えている。また、CEATECへの出展がきっかけとなり、出会った企業が毎年4、5社、LBMA Japanに新規加入している」としながら、「CEATEC 2025の展示では、位置情報データ活用に興味がある来場者にブースに来てもらえれば、26のソリューションを一堂に見てもらうことができた。事務局が中心となり、総合案内所の役割を果たすことで、最適なソリューションを案内できるようにしている。出展企業にとっても満足度が高い結果が出ている。また、ステージではコンファレンスを行い、この映像をアーカイブ配信したことで、新たに約1000件のリード獲得した例もある」という。

 その上で、「個別企業で出展するよりも、団体出展の方が、費用がかからない。ブース全体の規模が大きくなるので、多くの人に来てもらいやすいというメリットもある」と述べた。また、「団体出展の際には、社名や団体名を大きく出しても来場者は興味がない。なにを解決できるのかを訴求すべきである」とアドバイスした。

LBMA Japan 代表理事の川島邦之氏