テレワークグッズ・ミニレビュー
第154回
磁力で巻きつくUSB Type-Cケーブル、やわらかシリコンタイプとフラットタイプを試してみたら目からウロコの使いやすさ!!
2026年2月6日 12:00
USBケーブルもいろいろあるが、「スパイラルケーブル」というものをご存じだろうか? まぁ実のところ以前にも紹介したことがあるのだが、ケーブル部分に磁力を持たせていて、結束バンドなどを使わなくてもクルクルとまるまった状態で保持できるケーブルのこと。それなら知ってる、という人も少なくないだろう。あれのことを最近はスパイラルケーブルと呼ぶらしい。
その時に使ったスパイラルケーブルの印象としては、便利ではあるけど、ほどいたときによじれが発生してしまうのと、しかも被覆が編み込みタイプで、シリコン被覆と比べると柔軟性が低いというのも加わって、ちょっと扱いにくいなー、というもの。シリコン被覆のやわらかいUSBケーブルになれていると、巻きぐせが取れにくく、利用シーンは限定的という印象だった。
そんなわけで、やわらかいシリコンタイプのスパイラルケーブルがあればなー、と思っていたのだが、CIOから待望の「スパイラルシリコンケーブル」が登場した。CIOのシリコンケーブルは柔らかくて好評。そのCIOが作るシリコン製のスパイラルケーブルなら期待ができそうだ。
それとCIOからもうひとつ面白いスパイラルケーブルが出ていた。それが「フラットスパイラルケーブル」というもの。こちらは編み込みの被覆なのだが、面白いのはその巻き方で、例えるなら割る前の蚊取り線香のような状態になる。
以前から巻き取りタイプのUSBケーブルはあったので、使ったことがある人もいると思うが、従来はゼンマイ式のリールがケーブルを巻き取る仕組みだったのに対して、そのリールやゼンマイなどをまるごと無くして、ケーブルの巻きぐせと磁力だけで巻き取った状態にしているということ。なかなか文字で説明するのが難しい。
シリコンケーブルのしなやかさと、磁力による収納しやすさが合体!
ということで早速製品を見ていこう。
まずは「スパイラルシリコンケーブル」だが、コネクターは両端ともUSB Type-Cで、長さは1mと2mをラインアップ。また、カラーバリエーションは全8色と豊富。せっかくなら他ではあまりない色にしてみようと、シェルピンクの1mを選んでみた。
ケーブルとしては240WのPD充電に対応するが、データ転送速度は480Mbps止まりなので、USB 3.0以上で高速にデータ転送したい人には向かない。基本的には充電用と考えるのがいいだろう。
さわってみるとやっぱりしなやかだ。ケーブルの太さも4.5mm程度と細からず太からずの一般的なサイズ。磁力は弱めで、コネクター部を持って持ち上げればスルスルとほどけていく程度。ただ、自重を支えるぐらいの磁力はあって、巻いた状態で冷蔵庫に貼り付けられるし、スチール製のデスクの引き出しなどに貼り付けることもできる。
やはり良いのはそのしなやかさだ。コネクターの一端を持って持ち上げると、するするとほどけ、最後はクルクルと回ってよじれが取れる。よじれが完全に取れるわけではないが、そこは手で少しよじれを取れば、巻きぐせなどほとんどなく真っ直ぐになる。以前レビューした製品は、巻きぐせが強く残って扱いづらかったが、やわらかいシリコン被覆のおかげで、巻きぐせを意識することなく普通のしなやかなケーブルとして使うことができる。
逆に巻きたいときは、ケーブルを指でよじるようにしながら巻いていくとするするとカンタンに巻くことができる。巻き径を調整するのもカンタンで、カバンや引き出しなど、入れる場所にあわせて調整するのも容易だ。
ただし、1点だけ注意が必要で、2mのタイプは電力を安定して遠くまで届けるために、中材の本数を増やし、構造を強化していて、その結果1mタイプよりは柔軟性や巻きぐせの残り方に差があるとのこと。2mタイプを買われる方は注意したい。
それといろいろ検証しているなかで気がついたのだが、スチール製のデスクやラックなどを使っている人だと、この磁力が役に立ちそうだ。
例えばUSB電源がデスク左側にあるけど、つなぎたい機器がデスク右側にあるような場合だと、デスクの下にケーブルを通したくなる。そうしたときに、普通のUSBケーブルだと、ケーブルクリップなどで天板の裏などにケーブルを固定する必要があるが、このケーブルだと磁力でペタッとくっつけることができるのだ。我が家のデスクは天板は木製だが、足の部分のフレームがスチール製なので、そこにピッタリとくっつけることができた。
ケーブルクリップだと、つけるのも外すのも面倒だし、年月が経つとケーブルクリップの両面テープがダメになって剥がれてしまうようなこともあるが、これなら手探りでも取り付けられるし、外すのも、位置を調整するのもカンタンだ。今回買ったのは1mだったので長さが足りなかったが、次にそういうシチュエーションの時は2mのほうを検討したいと思う。
適度な曲がりぐせがむしろいい!! 斜め上を行くスパイラルケーブル
続いて「フラットスパイラルケーブル」だ。こちらも端子は両端ともUSB Type-Cで、1mと1.5mをラインアップ。カラーバリエーションは6色あって、こちらはエアリーパープルの1mを選んでみた。ただ、買ってからやっぱりモスグリーンにすればもっと蚊取り線香っぽかったのに、と、地味に後悔している。
こちらもUSBケーブルのスペックとしては「スパイラルシリコンケーブル」と同様で、240W給電と480Mbpsのデータ転送に対応する。
巻いた状態での寸法は直径で約65mmほど。ただし先の「スパイラルシリコンケーブル」と比べると、巻いたときの厚みが圧倒的に薄い。「スパイラルシリコンケーブル」もコンパクトにまとまるという印象だったが、同じ1mで並べてみると、「フラットスパイラルケーブル」のコンパクトさが際立つ。厚さとしてはスマホ程度だから、カバンの内ポケットなどに常備しておくのにもいいし、なんならジャケットの胸ポケットに入れておいても気にならないだろう。ハイブリッドワークやフリーアドレスでUSB Type-Cケーブルを常に持ち歩かなければならない人にもオススメできそうだ。
こちらはナイロン編み込み被覆なのでシリコンケーブルほどのしなやかさはない。巻き方としては、ケーブルを二つ折りにして、折ったところを中心にグルグルと巻いた形(おかげで端子部が2つとも外側に来る)。そのため、真ん中の折り目の部分は引っ張っても伸びきらないぐらい強い曲がりぐせがついているが、折り目以外はそれほど強いくせはなく、緩やかに元の巻かれた形に戻ろうとする程度。ただその巻きぐせのおかげで、しまいたい(縮めたい)時には、軽くサポートするだけで、クルクルと元の形に巻かれてくれる。そこまでケーブルのくせは強くないので、緩やかに巻かれるが、最後に中心を指で挟んでクルクルと巻き込むようにすると、ぎゅっと引き締まってコンパクトにまとまる。
ケーブルの磁力は先に紹介した「スパイラルシリコンケーブル」と同程度。ただし、「スパイラルシリコンケーブル」とは違って、コネクターの一端を持って持ち上げればスルスルとほどけるわけではなく、二つ折りにした状態で伸びる、という形だ。なのでこの「フラットスパイラルケーブル」の場合は、両方のコネクターを持って引っ張って伸ばす、という使い方が正しい。そうすると引っ張った分だけ伸びてくれる。
と言っても自らグイグイと巻き戻ろうとはしないので、伸ばそうと思えば伸ばせるし、巻こうと思えば巻けるという感じ。従来からある巻き取りタイプのケーブルだと、何段階かの長さ調整しかできないうえに、長さが足りなくてうっかり引っ張ってしまうと、今度はゼンマイの力で巻き戻ろうとするなど、不満点もあったが、これはそういった巻き取り式の煩わしさがすべて解消されている。
さらに1mのケーブルって、テーブルの上など近くにコンセントがあると、やや長すぎて持て余すときがあるが、これだと余った部分は巻かれるので、20cmで使っても50cmで使っても長さを持て余す感がない。「スパイラルシリコンケーブル」でも余った分を巻いておけるが、「フラットスパイラルケーブル」のほうが自ら巻かれようとしてくれる分、意識せずにちょうど良い長さにすることができる。
これはかなりいい! 以前CIOのシリコン被覆タイプのケーブルを買ってから、そのしなやかさにベタ惚れしてシリコン以外は使う気にならなくなっていたが、この「フラットスパイラルケーブル」はその斜め上を行く。もちろん使う場所や長さが決まっているのであれば普通のシリコンケーブルがよいだろうが、持ち運んだり、さまざまな長さで使うのなら、これはコンパクトだし、長くても短くても使いやすくてとてもいい。
また、「フラットスパイラルケーブル」もスチールデスクなどにくっつけておける。ただし真ん中に折り目ができるので、伸ばしてくっつけるというよりは、巻いた状態で、引き出しの側面やデスクトップPCなどにペタッと貼り付けておくのが良さそうだ。引き出しの中に入れてしまうと、クリップなどがくっついてしまうので、使わない時はサイドに貼り付けておく、というのが良いと思う。もちろん薄いのでカバンの中に常備しておくのでもいいだろう。
というわけで、もともと本命は「スパイラルシリコンケーブル」、変わり種として「フラットスパイラルケーブル」を選んでみたのだが、使ってみたら「フラットスパイラルケーブル」が想像以上によかった。特に1.5mは長くて持て余しそうだと1mを選んだが、クルクルと巻かれて長くても持て余さないので、1.5mを買ってもよかったと思っている(1.5mのほうだと巻いたときの直径は75mmほど)。USBケーブルを持ち運ぶ機会が多く、使う状況(長さ)もさまざまという人には特にオススメだろう。
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