いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
飲み会の集金も割り勘もこれで楽に!? モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」
(2016/4/6 11:30)
サービス名 | LINE Pay |
リリース日 | 2014年12月16日 |
運営会社名 | LINE株式会社(運営 LINE Pay株式会社) |
料金 | 送金無料。出金手数料は税別200円 |
URL | http://line.me/pay |
登録 | 必要 |
飲み会の参加費を事前に集めたい、イベント費用の不足分を割り勘でみんなに請求したい、深夜だけど、至急送金してほしい事態が発生した――こんなとき、相手やメンバー全員がLINEで繋がっているなら、「LINE Pay」の出番かもしれません。
友達間で送金もできるお財布機能
「LINE Pay」とは、国内6800万人とされるLINEユーザーを対象に、LINE株式会社が2014年12月16日からスタートさせたモバイル送金・決済サービスです。提携銀行やコンビニからアカウントにチャージすることで、友達への送金や割り勘、送金依頼、LINEウェブストアや国内外のJCB加盟店約3000万店舗(2015年9月末時点)での支払い、登録口座への出金ができるというもの。指定した最低残高を下回ったら自動的にチャージされるオートチャージ機能や、利用者補償制度も用意されています。
すでにLINEアカウントがあれば、サービスメニューの中の「LINE Pay」からいつでも始められます(iPhone版ではバージョン4.8.0以降、Android版ではバージョン5.4.1以降のLINEで対応)。
「LINE Pay」は、チャージした分だけ提携ネットショップで買い物ができる「LINE Cash」アカウント(チャージ限度額10万円)と、友達への送金や登録銀行口座へ出金もできるようになる「LINE Money」アカウントの2つで構成されています。
「LINE Money」アカウントにするためには、銀行口座を登録するか、身分証明書をアップロードすることでの“本人確認”が必要になります。送金や出金など「LINE Pay」の機能をフルに活用したいなら、本人確認をしておきましょう。
サービスの利用は無料です。登録口座への出金のみ、出金手数料が200円(税別)かかりますが、チャージ、支払い、送金の手数料は無料。送金・送金受取限度額は1日10万円までという制限があります。
クレジットカード、銀行口座振替、コンビニなどでチャージできる
「LINE Pay」にチャージできるのは、クレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)、銀行口座振替(みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、横浜銀行)、コンビニエンスストア(サークルKサンクス、セイコーマート、ファミリーマート、ミニストップ、ローソン)、Pay easyなど。チャージ専用口座として、ジャパンネット銀行も利用できます。今後さらに、滋賀銀行、伊予銀行、百五銀行、十六銀行との提携が予定されているそうです。
「LINE Payカード」があれば、実店舗でも利用できる
オンラインより、できれば気軽に実店舗で日用品や食事に使えたほうが便利。そんな方には、3月24日から発行が開始された「LINE Payカード」があります。
「LINE Payカード」とは、実店舗で使える物理的なプリペイドカード。プリペイドゆえ手数料、年会費、年齢制限、与信審査が一切なく、誰でも持てるのが大きな特長です。「LINE Pay」に登録すると申し込みから1週間から10日程度で届きます。
使える加盟店は公式サイト(http://line.me/ja/pay/merchant)で確認できますが、おなじみの店舗が名を連ねているのがわかります。チャージはいつでもアプリからできますから、「LINE Payカード」があれば、提携するオンライン店舗やサービスだけでなく、実店舗でキャッシュレスで支払いができるようになります。万が一お財布の中の現金がさみしくても、近所にATMが見当たらなくても、「LINE Pay」にチャージできれば安心というわけです。
2%という高い還元率でポイントがためられるのも大きな魅力です。たまったポイントは1ポイント1円で利用できるようになるだけでなく、1000ポイントになるとLINE Pay残高に電子マネーとして交換できます。つまり、現金化できるのです。交換単位は1000、3000、5000、10000ポイント。これは他のポイントサービスにはなかなか見られないのではないでしょうか。
なお、実店舗での支払い方法としては、このほかに「モバイル決済 for Airレジ」を使ったバーコード決済もアナウンスされています。まだリリースされていませんが、支払い方法を選択したバーコードを都度作成し、読み取ってもらうことで、オフライン加盟店で支払いができるようです。
「LINE Pay」の残高だけでなく、クレジットカードも登録できるので、バーコードの読み取りでカード決済ができるものと思われます。スマートフォンの扱いやセキュリティに最大限の注意が必要になりますが、クレジットカードも持たず、スマートフォンだけ持っていれば困らない時代になりそうです。
買い物も送金もキャッシュレスでスマートに
友人間で送金しあえるというのは、いろんな場面で便利になりそうです。たとえば飲み会で毎回ドタキャンがあって頭を悩ませる幹事さんでしたら、会費を事前徴収できますし、あとからの請求もしやすくなるはず。
LINE上ではよく話しても、実際になかなか顔を合わせる機会のない方にお祝い金を贈ることもできますし、家族間で繋がっていれば仕送りが簡単になり、現金を引き出さなくても、送金後すぐLINE Payカードで買い物ができるようになります。買い物をしてほしいときもすぐ送金できるので、頼みごともしやすいかもしれません。
グループで食事をすると、現金の割り勘は大変なもの。少額に1万円札を出され、おつりがなくて、みなでテーブルにお金を広げ長時間四苦八苦……という光景はありがち。そんなときは「割り勘機能」と「送金依頼」を使えば、計算も支払いもスマートになるでしょう。
これまで興味はあっても、チャージできる銀行に限りがあり、利用していなかったという方もいっらしゃるかもしれません。ただし今春からは、りそな銀行、埼玉りそな銀行、三菱東京UFJ銀行、横浜銀行と対応銀行が続々拡大したため、かなり利用しやすい環境になってきたのではないでしょうか。送金する側も受け取る側も本人確認済みのLINE Moneyアカウントである必要はありますが、利用できるようにしておく価値はありそうです。
送金は友達間での機能なので、支払いのために友達になることに抵抗を感じる人はいるかもしれません。一度友達になってしまうと削除しにくいもの。利用の際は配慮しましょう。